2022年11月に東京オリンピック・パラリンピックの「レガシーイベント」として、東京の臨海部を自転車で走るイベント、競技の体験会などが開催されました。このイベントに8000人前後が参加し、総事業費は10億6000万円でした(文献)。

 

ところで、参加者1人あたり1万円の費用がかかる場合、参加者が8000人で総費用は8000万円になります。

 

ちなみに、プロ野球、Jリーグなどを観戦するとき、通常、チケットの料金は1万円以下ですよね。主催者は、この料金で採算を取っているのですから、1人あたりの費用は1万円前後ぐらいが上限なのかもしれません。

 

費用は固定費と変動費に大別されるのですが、プロ野球、Jリーグなどでは、同一の場所で何度も試合を開催するので、一回の試合にかかる固定費は少なくなるという傾向があります。

 

そうすると、今回のレガシーイベントは、一回だけの開催でしょうから、固定費が多数の試合に分散されるようなプロ野球、Jリーグなどと比べて、割高になるのかもしれません。

 

このような観点を加味して、必要な費用は3倍と仮定した場合、参加者1人当たり3万円の費用となって、総額2億4000万円前後が上限になります。

 

今回のレガシーイベントでは、1人あたり12万円の費用がかかっているのですが、この金額は法外ではないでしょうか。このレガシーイベントに税金が投入されているのですから、税金の無駄使いですよね。

 

念のために付言いたしますが、小職は、東京都の組織運営は適正であって、職員は日々、真面目にキチンと職務を遂行していると信頼しています。今回、マスコミ報道された事例は極めて例外的と認識しています。

 

追記

 

2023年6月24日に加筆修正いたしました。

 

文献

“レガシーイベントに10億円は不適切” 東京都に住民監査請求

NHK newsweb, 2023年6月22日