国際単位系ではエネルギーの単位はジュールですが、栄養学では依然としてエネルギーの単位にカロリーが使われています。

 

ところで、カロリーの定義は、計量法で決まっていました。具体的には、計量法別表第3第7号にカロリーの定義が法定されています。

 

以下、抜粋いたします。

 

温度を指定したときは、圧力十万千三百二十五パスカルの下において〇・〇〇一キログラムの質量の水の温度を、その指定の温度より〇・五ケルビン低い温度からその指定の温度より〇・五ケルビン高い温度まで上げる熱量、温度を指定しないときは、ジュール又はワット秒の四・一八四倍又は四・一八六〇五倍

 

要するにカロリーの定義は3つに分解されます。

 

最初の定義は温度が指定されているときですから、15℃カロリーとか、20℃カロリーのことです。圧力十万千三百二十五パスカルとありますが、要するに1気圧のことです。

 

次の定義は驚いたのですが、2つの数値があります。

 

1カロリー=4.184ジュール

1カロリー=4.18605ジュール

 

ちなみに、1グラムの水を0℃から100℃まで加熱するのに必要なエネルギーは、概算で100カロリーですが、正確には418.68ジュールになります。