最近、このブログのトピックは日本化学会の発表準備が多くなっています。いつも似たようなトピックもどうなのかなと思うこともあり、今回は刺激的なトピックを取り上げます。

 

このようなトピックは苦手な人もいるかもしれないのですが、ご容赦ください。

 

今日、2023年3月20日に大阪高等裁判所で、大阪府吹田市で交番の警官を襲撃し、拳銃を奪った事件の判決がありました。この事件は4年前、2019年6月16日に起きています(文献)。

 

一審判決は限定責任能力があると判断し、被告人に対して、懲役12年を求刑しました。これに対して、今日、控訴審は、完全責任能力があると判断し、逆転無罪を言い渡しました。

 

検察庁は、判決に承服することなく、上告すると予想いたします。

 

この事件が報道されたとき、交番の警官を襲撃して拳銃を奪ったという事実に衝撃を受けたことを覚えています。2018年6月に富山県富山市で同様な事件が起きているので、また同様な事件が起きたことにも驚きました。

 

ところで、今回、ブログを執筆する前に事実を確認したのですが、大阪府吹田市の事件では警官は重傷でしたが、亡くなっていません。一方、富山県富山市の事件では警官は亡くなっていますし、更に、奪った拳銃で小学校の警備員を射殺しています。

 

今回の控訴審判決で逆転無罪という点が意外だったのですが、被害者の生命が奪われていないというのは一つの要因なのかもしれません。

 

なお、刑法はそれほど詳しくないことを申し添えます。

 

文献

大阪 吹田の交番襲撃 2審は無罪に “事件当時責任能力なし”

NHK newsweb, 2023年3月20日

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230320/k10014014161000.html