来週、3月24日、金曜日に日本化学会で発表があるのですが、最近はこのときに用いるスライドを修正しています。

 

日本化学会の演題となると、通常、化学実験の結果を発表します。化学実験以外では、化学に関するコンピュータシミュレーションが多いですね。

 

実験結果の発表をまとめるとなると、どのような実験を行ったかを明記した後、その実験結果に移ります。

 

ところが、私の発表は、実験結果でなく、コンピュータシミュレーションでなく、化学理論になります。即ち、伝熱加熱とマイクロ波加熱を比較したときには、実験結果に差異があるのですが、なぜ差異があるのかという理論を探求しています。

 

一部の懐疑論者は伝熱加熱とマイクロ波加熱で実験結果に差異があるという主張が、科学的な真実か否か疑っています。伝熱加熱であってもマイクロ波加熱であっても温度が同一なときには、同一の実験結果になることが予想されます。ところが、一部の懐疑論者は伝熱加熱とマイクロ波加熱で実験結果が異なるというのは納得できないのです。

このような懐疑論者が納得するためには、伝熱加熱とマイクロ波加熱で実験結果が異なることを提示するだけでなく、伝熱加熱とマイクロ波加熱で実験結果が異なる理由を科学的に説明することが求められます。このあたりになると、マイクロ波加熱の理論を探求することになりますが、これが研究テーマになります。

 

そして、マイクロ波加熱の理論を説明するとなると、なにかと難しい。理論そのものが難しいですし、その理論を分かりやすく伝えるのが難しい。

 

この順序でスライドを並べるのと、別個の順序でスライドを並べるのでは、どちらが分かりやすいだろうか。

 

また、ある現象で周波数に言及することが求められ、別個の現象で周波数に言及します。そうすると、周波数がトピックになると、どちらの現象のことか紛らわしくなります。このあたりを分かりやすくするには、どうすればよいのか。

 

最近はこのようなことを検討しつつ、学会発表に用いるスライドを修正しています。