電波、電磁波といっても多種多様ですが、電波、電磁波は、通常、周波数によって区別しています。また、電磁波が人体に与える影響は、電磁波の周波数によって全く異なります。

 

日常生活で遭遇する電磁波となりますと、日々、使っている電気になりますが、そのの周波数は、東日本で50ヘルツ、西日本では60ヘルツになります。

 

このブログではマイクロ波に頻繁に言及されているのですが、マイクロ波は周波数が大きな電磁波の典型例になります。マイクロ波の定義は一つではないのですが、100メガヘルツ以上という定義もあれば、300メガヘルツ以上という定義もあります。

 

1メガヘルツは100万ヘルツということですから、100メガヘルツとなると、1億ヘルツということになります。

 

ところで、電磁波が哺乳類に与える影響は、通常、熱効果と非熱効果に区別いたします。

 

マイクロ波は電子レンジに使われているので、熱効果があるのは明らかですよね。マイクロ波の非熱効果についてはありそうなのですが、よく分かっていない部分もあります。

 

ところで、電磁波の周波数が50ヘルツ、60ヘルツより大きいのですが、マイクロ波より小さい範囲、そうですね、1億ヘルツより小さい範囲で、非熱効果があるのを発見いたしました。

 

要するに、電線などに起因して非熱効果があるというわけでなく、マイクロ波に非熱効果があると断言しているわけでもありません。

 

不等式で表現すると、下記のようにあります。

 

100ヘルツ<A<B<1億ヘルツ

 

AヘルツからBヘルツの範囲で非熱効果がある旨を発見したということです。

 

今回、発見した非熱効果は漠然としたものでなく、特定の効果であり、電磁気学の法則に合致いたします。この非熱効果が発生するためには、更に条件があるといいますか、特定の条件のときにこの非熱効果が観察されます。

 

珍しい現象なので、最近、好奇心に駆られて、この非熱効果について文献を調査していました。次から次へと文献を発見したので、ゆっくりと時間をかけて文献の内容を理解しています。

 

文献を整理すると、この非熱効果に関する実験結果を報告する論文もあれば、この非熱効果の理論を解明した論文もあります。どうやら理論と実験結果は整合しており、この非熱効果の詳細は物理として相当な程度、解明されています。

 

それにしても、電磁波が人体に影響を与えるのは既に分かっているのに、そのような影響はないと断言する自称専門家や大学教授はどうなのでしょうね。