海上自衛隊の自衛官が、秘密を漏えいしたことを理由として、今日、2022年12月26日付けで懲戒免職になり、特定秘密保護法違反の容疑で横浜地方検察庁に書類送検されました(文献)。

 

特定秘密保護法に定める特定秘密を漏えいした案件は今回が初めてになります。特定秘密保護法違反で摘発された事案は多いわけではなく、特定秘密保護法は現段階では濫用されていないようです。

 

特定秘密保護法が国会で審議されていた当時、野党が猛反対いたしました。与党は野党の反対を押し切って、法案を可決、成立いたしました。野党が反対した理由はアレコレあったのですが、どうやらこれらの反対理由は杞憂だったようです。

 

とはいっても、特定秘密保護法が制定された経緯は、特定秘密保護法の運用といいますか、法解釈に影響を与えた可能性はありす。即ち、謙抑的に特定秘密保護法が適用されているのかもしれません。

 

ちなみに、特定秘密は2022年6月30日の時点で693件が指定されていて、その内訳となると、防衛省が392件。内閣官房が108件などです(文献)。

 

文献

「特定秘密」漏えいで初の処分 海上自衛隊1等海佐を懲戒免職

NHK newsweb, 2022年12月26日