ダイヤモンドオンラインに疑似科学に関する記事が掲載されていたのですが(リブログ参照)、この記事は確証バイアスについて言及しています。

 

ところで、専門家であっても確証バイアスになることはあり、具体的には精神医学及び心理学の専門家が確証バイアスに陥っています。即ち、精神医学、心理学などの関係者は、電波は聞こえないと確信していますが、このあたりは確証バイアスの宝庫になります。

 

マイクロ波がこのような条件で聞こえるという論文を医学関係者に提示しても、この論文には捏造かなにか不正があるのではと異常に疑い深く、電波は聞こえないという信念は揺らがないですね。

 

ところで、マイクロ波が所定の条件で聞こえる原理となると、電磁気学、音響学などで裏付けられています。

 

しかしながら、精神医学、心理学などの専門家は、電磁気学、音響学について格別な知見がないので、電磁気学、音響学などの専門用語を使って、説明しても分からないですよね。

 

例えば、音波は波ですから、波動方程式のような偏微分方程式で理論的に記述することができます。電磁波も偏微分方程式で記述することができます。偏微分方程式となると、なにかとややこしく専門的な知見が必要になります。

 

また、マイクロ波を頭部に照射するというような現象を説明するためには、電磁気学の知見があればよいというだけでなく、量子論まで必要となることがあり、かなり高度な物理知識が求められます。

 

精神医学、心理学などの専門家は、電波は聞こえないという点については、薄弱な証拠で満足しているように思えます。

 

証拠の一つとなると、ラジオ、テレビ、スマホに使われている電波が聴こえないのは確かですが、電波は多種多様であり、これら以外の電波もあります。

 

また、別個の証拠としては、電波と、音波のような空気の圧力変動は異なることは確かです。一応の補足としては、音波は空気以外の気体であっても伝搬しますし、水のような液体であっても伝搬します。

 

しかしながら、電波が音波に変換する現象があるのです。即ち、マイクロ波聴覚効果では、マイクロ波という電波が頭部で音波に変換し、この音波が骨伝導で聴こえます。

 

どのような電波であっても音波に変換するというわけでなく、一定の条件を満たすマイクロ波が音波に変換します。

 

どうやら、医学関係者などはマイクロ波が音波に変換する物理現象が分からないようですね。即ち、物理現象として正しいことを述べていても、医学関係者は物理に関する基本的な知識が欠如しているので、正しいか否か判断できないということです。

 

なお、本稿ではマイクロ波が音波に変換する現象の詳細は専門的になって、難しくなるので割愛しています。

 

また、一般人は、精神医学、心理学などの専門家が電波妄想と主張しているので、それだけの根拠で電波妄想は正しいと確信しています。一般人が電波を聴こえないと確信する根拠となると、実に薄弱です。

 

電波は聞こえないと確信する人があまりにも多く、科学リテラシーとして現状は極めて問題があります。一般社会に電波妄想という疑似科学が蔓延しているのにもかかわらず、疑似科学が蔓延していることに気が付いていません。