今週は、知的財産の日々を過ごしています。
2022年10月27日、木曜日及び10月28日、金曜日に弁護士会館で開催された国際知財司法シンポジウムに出席いたしました。このシンポジウムに出席する機会を頂き、関係者の皆様に心より感謝申し上げます。
今日、10月29日、土曜日、早稲田大学早稲田キャンパスで開催された第11回グローバル特許権行使戦略セミナーに出席いたしました。
今日は多数が講演なさったので、その講演者の一部になりますが、知的財産が専門である米国、イギリス及び日本の現役の裁判官、並びに、元裁判官が同一のトピックについて講演なさいました。知的財産に関する判例の知識は素晴らしく、また、解説は分かりやすく、大変に勉強になりました。
インターネットの発展に伴って、最近は国境を越えた特許権侵害訴訟が注目されています。特に、特許クレームの構成要件の一部が国外で実施されているような案件とか、複数国で同一の特許について侵害訴訟が提起された案件が注目されています。
2023年4月1日から欧州統一特許裁判所が始まりますが、このように裁判管轄が国境を超えるというのは一つの解決策になります。一方、イギリスのように欧州統一特許裁判所に関する条約に加盟していない国家もあり、そのような国家で裁判所はどのように現実の特許訴訟に対処すべきかという共通の課題があるわけです。
このあたりのことについて聴講することができ、実に貴重でした。
今日のセミナーに出席する機会を頂き、関係者の皆様に厚く感謝申し上げます。