日本と米国を道路という観点で比較してみる。道路というようなことになると、多種多様な要素があるのかもしれないが、ここでは、自動車は、道路の左側又は右側を走行するかという要素に限定する。
日本では、自動車は道路の左側を走行している一方、米国では自動車は道路の右側を走行している。
さて、日本で日頃から右ハンドルの自動車を運転している人が、国際免許証を携行して、米国まで旅行し、米国で左ハンドルの自動車を運転すると、どうなのでしょうかね。
道路の左側を運転するのは簡単だけど、道路の右側を運転するのはチョットということになって、米国の運転に慣れるまで多少、時間がかかるのではないのかな。
それでは、人間が自動車を運転するときに、道路の左側を走行するのが運転しやすく、右側を走行するのは運転しづらいというのは、人間という生物に内在する何らかの法則であるというように一般化することができるのでしょうか。
単なる慣れの問題ですよね。
即ち、日頃から自動車で道路の左側を運転していると、道路の左側を走行するのが運転しやすく、道路の右側はチョット、というだけのことですよね。
ところで、自動車の左側通行は、道路交通法17条4項に規定されているのですが、道路交通法を改正して右側通行に変える、というわけにはいかないですよね。
自動車が日本に導入されたのは明治時代になりますが、最初に自動車は左側を走行すると決めると、変えることができなくなってしまいます。
二つの選択肢があって、いずれの選択肢でもよいのだが、一度、一方の選択肢に決めると、変えられなくなることがあります。