「多数の遠隔制御」というブログ記事は、米国特許3951134号及び米国特許7150715号が、脳波を変更することにより人間の自由意思に介入する機械を開示する旨に関します。

 

このブログ記事と同様のテーマについて、2022年6月14日に人工知能学会全国大会で発表いたします。

 

https://confit.atlas.jp/guide/event/jsai2022/subject/1P1-GS-10-02/tables?cryptoId=

 

セッション番号:1P1-GS-10

セッション会場:P会場 (遠隔P)

セッション名:AI応用:一般

分野:GS-10 AI応用

セッション日時:20

22年6月14日(火) 10:00 ~ 11:40

 

講演番号:1P1-GS-10-02

タイトル:人と機械が相互作用するモデルに関する哲学探究

Philosophical Investigations concerning an Interacting Model of Human and Machine

講演時間:10:20 ~ 10:40

発表形式:口頭発表(遠隔)

 

 

米国特許3951134号は、対象者の脳波を変更する機械に関する。この機械は対人レーダーを応用しているが、対人レーダーの送信機からマイクロ波を対象者の頭部に照射し、対人レーダーの受信機が対象者の頭部で反射した反射波を受信するとともに、コンピュータがこの反射波を解析して、脳波を取得する。更に、対象者の頭部にフィードバック信号を送信し、脳波を変更することにより、対象者の自由意思に介入することができる。

米国特許7150715号は、上記ニューロフィードバック機械を改良するものであり、コンピュータとしては、分散人工知能が用いられている。

これらの機械は、対人レーダーを応用しているので、対象者から同意を得ることなく実装できるのだが、倫理として対象者の同意は必須ではないだろうか。

ところで、ライプニッツ哲学では、モナドを通じて予定調和が実現するとされているが、機械が人の自由意思に介入することにより、ライプニッツが提唱した予定調和が実現すると想定される。同様に、カント哲学の根幹である定言命法も機械が人の自由意思に介入することにより実現できると想定される。