機械が自由意思に介入する決定論の世界があるのではないかと推測しているのですが、今回は、その例示になります。

2007年3月26日に千葉県市川市福栄にあるマンションの一室でイギリス人リンゼイ・アン・ホーカーさんが殺害されました。その後、容疑者である市橋達也は南の島などに逃亡した後、逮捕されました。

 

本件については、2011年7月21日に千葉地方裁判所は無期懲役の判決をしました。2012年4月11日に東京高裁は控訴を棄却しています。検察庁も弁護人も上告せず、無期懲役判決が確定しました。

 

ところで、本件については、市橋達也の恩師、千葉大学園芸学部教授であった本山直樹氏は、「市橋達也君の適正な裁判を支援する会」を立ち上げ、同名のブログを継続しています。

 

市橋達也君の適正な裁判を支援する会

 

ここで、決定論の例示として取り上げたいのは、リンゼイ・アン・ホーカー殺人事件でなく、別個の殺人事件です。

 

即ち、2009年10月20日又は21日に千葉県松戸市内のマンションで千葉大学園芸学部4年生の女子学生(21才)が殺害された事件です。

 

この被害者は大学生ではありますが、キャバクラでアルバイトしていたことなどが、週刊誌で報道されています。

 

決定論という観点では、千葉大学園芸学部という縁で本山直樹教授が市橋達也という加害者を支援したので、同様に、千葉大学園芸学部に所属する学生が殺人事件の被害者に選ばれたと推測しています。

 

千葉大学園芸学部に所属する学生といっても、大勢いますから、大勢の学生から被害者を選ぶとなると、キャバクラでアルバイトという倫理として問題がある行動をしている学生が被害者として選定されたのではないのかな。

 

また、リンゼイ・アン・ホーカーさんはマンションの一室で殺害されたので、千葉大学園芸学部の女子学生も同様にマンションの一室で殺害されることになったと推測いたします。

 

殺人事件の実行については、チェスをする人工知能が応用されています。

 

チェスでは黒と白が交互に駒を動かし、最後にチェックメートで終わります。

 

そこで、人工知能の計算モデルとしては、千葉大学園芸学部の女性がマンションの一室で殺害されるのがチェックメートと同様な状態にします。この計算モデルで、チェックメートと同様な状態に移行するのには、どのような手を打てばよいか人工知能が計算したということになります。

 

人工知能が、加害者として誰を選ぶかとなると、やはり、刑務所から出所した前科者の集合から誰を選ぶということになるのではないのかな。

 

要するに、米国特許3951134号の機械が、加害者及び被害者の双方、特に加害者に使われて、自由意思に介入した結果、千葉県松戸市内のマンション一室で殺人事件が起きたのではないのかな。

ちなみに、松戸の事件では、2011年6月30日に千葉地方裁判所が被告人に対して死刑判決をしています。裁判例という観点では、被害者が1人であるのにもかかわらず、殺人の前科のない被告人に対して死刑判決がされている点で注目されました。

 

東京高裁は無期懲役と判決し、最高裁は上告を棄却し、無期懲役で確定しています。