昨日のブログで米国特許3951134号に言及しているが、この米国特許は、遠方より対象者の脳波を変更する機械を開示する。

この機械は、基本的には対人レーダーであり、遠方より対象者の現在の脳波を計測しつつ、所望の脳波と現在の脳波との差分をフィードバックすることにより、現在の脳波から所望の脳波に変更する。

 

この特許明細書を理解するためには、レーダーに関する基礎知識、フィードバックという制御工学に関する基礎知識、脳波に関する基礎知識があるのが望まれる。

 

脳波といっても、脳というニューラルネットワークに電気信号が流れたときに観測される電位に過ぎない。典型的には、頭皮で計測される電位を脳波、EEGというが、脳皮質の表面で計測した電位ECoGを意味することもある。

 

ちなみに、対人レーダーを応用して遠方から脳波を計測するときには、EEGでなく、皮質脳波ECoGを計測できる旨は、特開2007-195779に記載されている。

 

対人レーダーからマイクロ波ビームA0が頭部に照射されたときに、反射波B0,反射波C0,反射波D0が生成する旨は下記に記載されているが、これらの反射波を受信し、更に、灰白質表面における電位、白質表面における電位を計測する。

 

また、脳波から思考を解読するときには、EEGよりECoGが適切であり、電気信号を思考に変換する効率が向上する。

 

大学の研究室などでも脳波の解読のような研究はしているが、企業の研究所は大学を遥かに凌駕している。

 

対人レーダーを応用して脳波を計測した後、米国特許3951134号は、フィードバック制御で脳波を変更する旨を開示する。

 

言い換えると、この機械は、密かに個人の自由意思に介入することができる。

 

ところで、スピノザ哲学では、神の御心を実現すべく、個人の自由意思を否定する決定論を展開している。

 

また、ライプニッツ哲学では、予定調和を実現することにより、可能な限り最善の世界best of all the possible worldsを実現するとしている。

 

ライプニッツ哲学の可能世界論では、可能な世界のなかの最適な世界を選択する過程で、必然的に個人の自由意思に介入することになるのではないのかな。

 

また、可能世界といっても、21世紀の現在では、様相論理を実装したコンピュータで計算可能になっているのではないのかな。

 

ここで、様相論理modal logicとは、記号論理の一分野であり、S4、S5などが有名であるが、その説明は省略する。

 

哲学を省略して、簡単に説明すると、これらの機械を使って、個人の自由意思に密かに介入し、国家の都合により操るということになる。

 

操り人形のように一挙手一投足を操るというのではなく、遠方にある機械が、行為、行動を実行する前の意思の段階に介入するということである。

 

この機械を対象者に使用したときには、なぜこのようなことを実行しようとしたのか分からないが、なぜか実行してしまったというようなことが起きることがある。

 

そうですね、なぜか魔がさして、悪事を実行したというようなことも可能ではないのかな。

 

最近の出来事としては、2021年の年末に「アナと雪の女王」に声優として出演した女優に悲劇が起きましたが、米国特許3951134号に開示された機械が使われたのではないかと推測しています。

 

しかしながら、この機械が女優さんに使われたという証拠はありませんから、使われていないということになるのでしょうね。

 

結局、日頃からこのような機械が使われないように気を付けるという対策しかないということになるのですが、日頃から良いことを言ったり、良いことをすることです。

 

すると、何がよいことかというと、ここは日本国内ですので、日本の価値観で良いとされることを重視することになります。

 

「アナと雪の女王」も「マイフェアレイディ」も西欧諸国の価値観を反映しているのですが、日本国内では日本の価値観は、西欧諸国の価値観より大事ということになるのではないのかな。

 

端的に言えば、外国文化が日本文化を侵略するのは、けしからんということなのかもしれません。

 

ついでに言うと、尾崎豊の「15の夜」には「盗んだバイクで走り出す」という歌詞がありますが、尾崎豊のファン、特に多感な10代の若者が、この歌詞に影響されて、バイクを盗む懸念があるので、尾崎豊はけしからんということになるのではないのかな。

 

ちなみに、このあたりの技術的詳細については、下記の文献に記載されています。

 

文献

小池誠、リモートセンシングによる脳波計測、信学技報, vol. 116, no. 286, MICT2016-54, pp. 35-42, 2016年11月.

https://www.ieice.org/ken/paper/20161104vbNw/