このブログにマイクロ波聴覚効果は頻繫に登場しますが、今回は、光音響効果という似たような現象について述べます。

 

島津製作所のウェブサイトによると、「断続光を物質に照射すると、断続周波数と同じ周波数の音波が物質に発生する現象」のことになります。

 

断続光とは、光パルスを意味します。1秒に100回光パルスを物質に照射したときには、周波数100ヘルツの音波が発生するということです。

 

ウィキペディアによると、「光エネルギーを吸収した分子が熱を放出し、その熱による体積膨脹により音響波を発生する現象」です。

 

光エネルギーといっても、赤外線の光エネルギーが典型例になります。例えば、赤外線パルスレーザーから物質に赤外線ビームを照射すると、光音響効果が発生します。

 

ところで、マイクロ波も広義の光になりますが、このような観点からは、マイクロ波聴覚効果は、光音響効果の一種ということになります。

 

1880年にアメリカ人アレクサンダー・グラハム・ベルAlexander Graham Bellが光音響効果を発見しています。ベルは、電話を発明したことで有名な発明者であり、電話会社AT&T、ベル研究所などを設立しました。