特許法が専門なので、日ごろから「発明」inventionという名詞や、「発明する」inventという動詞を見慣れています。

 

英語で「発明する」という動詞があるとき、その目的語は、発明であるのが当然と思っていました。

 

ところが、今日、「未来を発明する」"Inventing the future"という用例に遭遇し、衝撃を覚えました。

 

1971年にノーベル物理学賞を受賞したデニス・ガボールDennis Gaborが1963年に刊行した”Inventing the Future"に、下記のことばがあります。

 

「未来は予測できないが、未来は発明することができる」

The future cannot be predicted, but futures can be invented.

 

未来は発明の対象であり、現在は、過去の発明の結果ということになるのかもしれません。