今日、8月2日、月曜日、電子情報通信学会コミュニケーションクォリティ研究会、通称、CQ研究会、設立30周年記念シンポジウムに出席いたしました。

 

30周年記念シンポジウムなので、通常の研究会と比べて、招待講演、チュートリアル講演が中心でした。これらの講演は大変にわかりやすく、勉強になりました。

 

今回、講演した一人は、大学院時代に映像通信の品質工学を専門としていました。大学院卒業後、大企業のサラリーマンとなって研究所に配属され、研究者として通信の品質を専門にしていました。

 

学生時代を含めると、この講演者は、通信の品質を30年前後、研究しています。

 

このような経歴を参照すると、通信についてようやく分かってくるものがあります。通信工学とか無線通信も多種多様な分野に細分化されており、大多数の研究者はその細分化された研究領域を深く深く追求しているということです。

 

一方、私は大学院時代、化学を専攻していて、電気電子工学を専攻したわけではありません。大学図書館で電気電子工学科の教科書を片っ端から読み、独学で通信とレーダーについて勉強しました。とにかくマイクロ波通信、無線通信、通信工学、マイクロ波レーダーに関する専門知識を身につける必要があったからです。

 

2015年前後からとにかく電子情報通信学会の研究会に出席して、研究会がどのようなのか実地で身につけました。どの研究会がどのようなことを研究発表しているのかよく分かっていなかったので、とにかく多種多様な研究会に出席してみたのです。

 

研究会で研究発表を聞いていてもよくわかんないことはいくらでもあります。研究会が終了後、分からないところを専門書で調べてわかるようにしていました。そのようなことを繰り返してるうちに研究会の研究発表は理解できるようになりました。

 

気が付いてみると、研究領域を深く掘り下げるのでなく、研究領域を広げていました。

 

要するに、通常の研究者は自分の専門領域を深く掘り下げるのですが、私はあれもこれもと研究領域を広げていたのです。

 

また、マイクロ波聴覚効果を応用した無線通信は学際領域となるので、一つの専門分野だけでは解決しない課題が沢山出てくるということもあります。