ロンドンが3回目のロックダウンに突入した。イギリスなどではクリスマスは家族と過ごす特別な季節であり、そのような時期にロックダウンはありえないと想定されていたのだが、コロナウィルスの脅威を目前にして、クリスマスであってもロックダウン。

 

100年前、1918年から1919年にスペイン風邪が猛威を振るい、世界各国で多数が死亡した。どうやらスペイン風邪の再来のようである。

 

興味深いことに100年という時間を超えて、歴史が繰り返すことがある。

 

1961年にケネディ大統領が誕生し、1960年代に米国は南ベトナムと北ベトナムが戦うベトナム戦争に突入した。

 

その100年前、1861年にリンカーン大統領が誕生し、奴隷制度を巡って南北戦争が起きている。

 

いずれも国家が南と北に分断し、戦争をしている。

 

国家とか社会は多数の人間の集団という面があるのだが、所詮、人間という生物の性質、習性、行動は100年とか200年で変わらず、多数の人間の集団の性質、習性、行動も100年とか200年でさほど変わらない。

 

この点は、河の流れのようなものである。

 

現在も100年前も水が河を流れている。現在、河を流れている水分子と、100年前に河を流れている水分子は、同じ水分子ではないのだが、水分子としては当然、同じ性質がある。

 

現在も100年前も、河の流れには表層流もあれば深層流もあるが、表層流、深層流というような構造は変わっていない。

 

歴史を学ばない場合、同じようなことが起きると同じように行動して、結局、歴史は繰り返すことになる。

 

ところで、現在を通じて、未来は変えられるとされている。一方、ある説によると、現在だけでなく、歴史のような過去も変えられるとされている。この説は歴史修正主義と命名されており、歴史修正主義は一部に熱烈な支持者がいるのだが、諸般の事情で歴史修正主義の委細は省略する。