今日、2020年10月16日(金)は、玉川大学脳科学研究所社会神経科学共同研究拠点研究会が主催した「視覚における世界と社会の理解」にオンライン出席いたしました。

 

マイクロ波聴覚効果という聴覚が研究テーマになっているのに対して、視覚は研究テーマと若干、異なっているのですが、そのような観点からは、「プロジェクション科学:知覚というコインの裏側に迫る」という青山学院大学教育人間科学部に所属する鈴木宏明先生の講演が特に興味深いものがありました。

 

鈴木宏明先生は、日本認知科学会、人工知能学会、日本心理学会、Cognitive Science Societyの会員であり、日本認知科学会の会長を務めたこともあります。

 

著書には、『教養としての認知科学』(東京大学出版会)、『類似と思考 改訂版』(ちくま学芸文庫)、『プロジェクション・サイエンス』(近代科学社)などがあります。

 

また、中部大学大学院工学研究科の藤吉弘亘先生が、「AIの視線を可視化してAIを知る -深層学習の判断根拠の可視化-」という講演をなさいました。最近、人工知能、機械学習などがブームになっているのですが、この契機は、ジェフリー・ヒントン氏が画像信号処理に深層学習を使って大成功したことに起因しています。このように深層学習と画像信号処理は密接に関連するのですが、今回の講演も私の研究テーマに近いという観点から興味深い。

 

 

更に、東北大学電気通信研究所の塩入論先生は、『視環境に関する脳内表象の無意識的獲得』について講演なさいました。日頃からニューラルネットワークについてあれやこれや考えているのですが、脳内表象についてもなにか検討したくなっています。

 

なお、私は聴講しただけであり、発表したというわけではありません。