刑法は、罪と罰について定める法律ですが、刑法の基本原理は罪刑法定主義になります。刑法など法律で罪とされている行為をしない限り、刑罰は課されないとされています。

 

また、罪刑法定主義の派生原理として慣習刑法は禁止されています。

 

さて、国家は、罪刑法定主義を遵守しているのでしょうか。秘密にこっそりと慣習刑法として天罰を課しているのではないでしょうか。

 

小説、ドラマ、映画などでヒーローが悪い奴をやっつけるというのは、一般的なテーマになっています。映画007でジェームズボンドが悪役を倒すのも、アニメ、セーラームーンで月に代わっておしおきをするのも、悪は許さない、という倫理が基盤になっています。

 

そこで、国家、社会という大局的な見地から悪とされている行為に関連して、電磁波兵器から電磁波ビームを照射して、天罰を科すということがあるのではないのかな。

 

とはいっても、国家の関与が露顕すると、大ごとになるので、国家の関与が露顕しないように天罰を科しているのではないのか。

 

例えば、Xがなにか悪いことをしたので、Xを倒したい、やっつけたいときに、電磁波兵器から電磁波ビームをXに照射して、Xを倒す、というのでは単純すぎて、あまりにも分かりやすい。これでは、国家の関与が露顕するリスクがある。

 

そこで、電磁波兵器から電磁波ビームをYに照射して、Yの自由意思に介入して、YがXに対して、あれやこれやして、Xにトラブルを造る。Xを基準としたときには、国家が悪いということにならず、Yが悪いということになり、国家の関与が露顕しない、ということになります。

 

昔のことになりますが、神奈川県の法律事務所が、神奈川県警盗聴事件を法廷で問題にしたことがありました。盗聴法が制定される前のことです。

 

すると、その法律事務所に所属する弁護士は、オウム真理教に巻き込まれて、殺人事件の被害者になっています。

 

殺害された弁護士を基準としたとき、オウム真理教に所属する殺人犯が悪いのですが、その背景として、国家が関与していないのでしょうかね。

 

国家、社会という大所高所からは、警察不祥事を追求すると、悪い奴が跳梁跋扈するので、警察不祥事を追求するのは悪と評価することができるといえばできるのですが。

 

追記

日本共産党幹部盗聴事件、及び、坂本堤弁護士一家殺人事件のことです。いずれの事件もネット検索すればヒットします。