一つ前のブログ記事の続きになります。
太平洋戦争中のことになるのですが、東南アジアで日本軍がイギリス軍の電波兵器を鹵獲したところ、イギリス軍の電波兵器に八木アンテナが使われていた、という逸話を読んだことがあります。
八木アンテナは東北帝国大学の八木秀次博士が1920年代に発明したのですが、指向性が高く、世界に冠たる大発明というような趣旨でした。
電波の指向性が高いときには電波が広がることなく直進し、電波ビームを形成することができます。
ところが、電波の指向性となると、八木アンテナよりパラボラアンテナが高くなります。
イギリス軍が太平洋戦争中に八木アンテナを電波兵器に用いていたという逸話は怪しい。デマではないだろうか。
軍事にデマは付きものですが、パラボラアンテナとかフェイズドアレイアンテナのような指向性が高いアンテナを秘匿するために、イギリス軍は八木アンテナを使っていたというデマを流布したのではないのかな。
第二次世界大戦後、八木アンテナは各家庭の屋根に取り付けられており、テレビ電波の受信に用いられています。