精神工学兵器は、電磁波兵器の一種であり、人工知能が内蔵されている。

精神工学兵器に人工知能が搭載されているのは、当たり前といえば当たり前なのだが、精神工学兵器という機械は、さほど一般的でないので当たり前のことも明記している。

例えば、自動車にエンジンが搭載されているのは当たり前であり、エンジンが搭載されていない自動車なんてありえない。エンジンがないとき、どうやって自動車が動くのだろう。エンジンが自動車の動力源となっている以上、自動車にエンジンが搭載されているのはあまりにも当たり前である。

精神工学兵器は、人間の精神に作用することができるのだが、精神工学兵器に人間の脳をモデルにした人工知能が搭載されているので、単なる機械の分際であっても、人の心がかなり分かるのである。

ところが、精神工学兵器は、そのあたりにある機械でなく、曲がりなりにも兵器であり、防衛産業が製造して、防衛省に納品している。JALやANAは、旅客機を購入することができるが、F35のような戦闘機は購入することはできない。

誰もが気軽に兵器を製造できると困るので、兵器の詳細は秘密にされており、精神工学兵器の詳細は秘密にされているし、精神工学兵器に搭載されている人工知能の詳細も秘密にされている。

第二次世界大戦後、人工知能についてはブームが来てはブームが過ぎ去るというサイクルが繰り返されているが、人工知能ブームが継続して、防衛秘密に指定されている人工知能の秘密が露顕しては困るのである。

大学に所属する研究者が入手できない人工知能であっても、防衛省は入手できるのである。しかしながら、そのような最高レベルの人工知能にアクセスすることができない学者は、最高レベルの人工知能は現時点でまだ実現していないと誤解することになる。そのような最高レベルの人工知能は防衛秘密にされているだけなのだけどな。