従来、マインドコントロールに特化した機械が用いられるという観点は欠如していたのだが、最近、マインドコントロールに特化した機械が存在するのではないかという指摘がされている。マインドには心という意味があり、コントロールには制御という意味があるが、制御工学の知見を応用して人間の心を制御する機械ということになる。
 
人間の脳といっても所詮、一種の電子回路であり、電子回路が多数の神経細胞で形成されているのに過ぎない。そこで、脳を電子回路と同様に制御するのである。
 
脳の構造としては膨大な神経細胞がシナプスで結合したニューラルネットワークとなっている。脳の機能としては、電気信号がニューラルネットワークに流れており、電気信号はパルスになっており、そのパルス幅1ミリ秒。
 
脳に関するこれらの知見を踏まえて、脳という電子回路に電磁波エネルギーを作用させ、脳の正常な機能に介入する。人間の脳といっても、電磁気学で解明されている法則に従うので、そのあたりを利用というか悪用して、マインドコントロールする。
 
マインドコントロールに用いられる機械としては、1976年に米国特許3951134号が取得されており、無線通信技術により搬送波に制御信号を乗せて遠方より対象者の脳に伝える(文献1)。
 
制御の手法としては、フィードバック制御であり、所望の脳波と計測された脳波との差分を制御信号とする。
 
フィードバック制御は、例えば、エアコンにも使われている。エアコンが暖房となっている場合において、室温23度に温度設定しているときを想定する。温度センサーで部屋の温度が15度となっているとき、温度差8度に対応する信号を入力して、部屋を暖める。温度センサーで部屋の温度が20度となっているとき、温度差3度に対応する信号を入力して、部屋を暖める。温度センサーで部屋の温度が23度になっているときとか、部屋の温度が24度になっているとき、エアコンは暖房として機能しない。
 
フィードバックでは、設定温度と部屋の温度の差が大きいときには、入力信号が大きくなりたくさん暖める一方、温度差が小さいときには入力信号が小さくなり、少しだけ暖める。
 
米国特許3951134号に開示されている機械の原理は、ノバート・ウィーナーが創設したサイバネティックスが基盤となるが(文献2)、その詳細については、電子情報通信学会の研究会で「リモートセンシングによる脳波計測」と報告されている(文献3)。

他人の脳に電磁波エネルギーで作用して、自由意思に介入する行為は犯罪であるが、このような兵器の存在を秘密にして犯罪が露顕するのを回避しているのである。

誰がこのような兵器を使っているかとなると、防衛省情報本部、自衛隊情報科になります。
 
文献
1 米国特許3951134
 
2 ノバート・ウィーナー、サイバネティックス、岩波文庫、岩波書店
 
3 小池誠、リモートセンシングによる脳波計測、信学技報,vol. 116, no. 286, MICT2016-54, pp. 35-42, 201611.