文部科学省は10月23日に大学医学部医学科の入試に関する不正調査の中間報告を公表し、大学入試で性別や浪人年数で合否判定に差をつけたと断定することなく、その疑義を例示した(文献)。
受験生にとって入試は大問題であり不正入試は言語同断でしょうが、文部科学省が大学を監督し、指導するという観点では別箇の問題があります。
文部科学省としては大学医学部が不正入試を止め、適正な入試を実現してもらいたいのです。文部科学省が大学入試を担当するのでなく、大学医学部が大学入試を担当する以上、大学医学部が入試について是正するように、文部科学省が飴と鞭で誘導するのでしょうね。
現時点で一部の大学の名前は公表しなかったのですが、ここは飴なのかもしれません。即ち、再発防止のための具体的な対策をキチンと講じたときには穏便に済ませる選択肢を残しているのでしょう。
一方、鞭は大学に渡す助成金を保留することなのでしょう。
文献
医学部不正入試の4事例提示 文科省、大学名は明かさず
矢島大輔、朝日新聞デジタル、2018年10月23日