戦前はインスリンショック療法、マラリア療法が

統合失調症の「治療」でした、

 

インスリンの過剰投与によりショックが起きると、

血糖値が正常に戻るまで動けなくなります。

 

患者さんは病院のベッドにひたすら横たわるしかないでしょう。

 

すると、患者さんが騒いだり問題を起こさないので、

治療効果がありとされたのです。

 

戦前、インスリンが初めて人工的に化学合成されたとき、

インスリンの作用はさほど分かっていなかったので、

人体実験を通じてインスリンの作用が解明されます。

 

マラリア療法では、マラリアに感染させて、

マラリアの発症、経過を観察していたのです。

 

人体実験なのですが、一応、「治療」ということにしたのです。

 

マラリアの高熱でベッドに寝ていると、

騒いだり問題を起こさないので、

治療効果がありとされたのです。

 

こんな人体実験がされれば、寿命は短くなりますよね。

 

第二次世界大戦中から戦後にかけて、

脳の一部をアイスピックのような器具で壊すのが、

「治療」とされていました。

 

悪名高いロボトミー手術ですが、

廃人になって、なにもできなくなります。

 

騒いだり問題を起こすことなく、

一日中、無為に過ごすと治療効果あり、

とされたのです。

 

最近は向精神薬という遅効性の毒を使って、

寝かせています。

 

ひたすら寝ていると、何の問題も起こさないので、

治療効果があるということです。

 

幻覚、妄想が軽減するという治療効果でなく、

国家、社会、家族との関係で問題を起こさないのが

治療効果がある、とされているのです。

 

戦前も戦後も病床に横たわっていればよい、

というのが統合失調症の基本的な「治療」になります。

 

さて、あなたは精神医療を信じますか?

 

向精神薬の副作用で苦しむのは、

患者さんであり、精神科医ではありません。