トランプ氏集会が中止 抗議の学生らと支持者が暴動
アメリカ大統領選挙で共和党の指名争いのトップを走るトランプ氏の集会で、抗議する学生と支持者の間で暴動が起き、集会が中止になりました。
暴動は日本時間の12日午前9時すぎに、イリノイ州の大学で開かれた集会で起こりました。トランプ氏の差別発言に抗議するために集まった学生やイスラム系の団体とトランプ氏の支持者との間で殴り合いになりました。会場の外にもトランプ氏に抗議する学生数千人が集まり、抗議活動を続けています。会場にトランプ氏は現れず、集会は中止になりました。トランプ氏は、地元のメディアに対して「彼らは経済状況に抗議している。集会は別の日に開催する」と述べました。トランプ氏の集会では、抗議した人が支持者から暴行されることが相次いでいます。
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トランプ氏が大統領に就任したときには、
このような混乱が4年間、継続することになるのかもしれません。
トランプ氏の政策は、米国が大事であり、
米国を最優先させようというものです。
ところが、米国は世界のリーダーという側面もあり、
他国と協調することも求められています。
例えば、メキシコ国境に壁を作るという発言は、
かなり物議をかもしました。
メキシコから米国に移民したアメリカ人もいますし、
米国南部では、メキシコからの移民労働に頼っている産業もあります。
米国最優先で隣国との間に摩擦があってもよい、
という支持者はそれなりに多いのですが、
やはり反対も根強いのです。
大統領は米国のリーダーであるので、
米国内の分裂を誘発するのは、
リーダーとしてふさわしくないという指摘もあります。