激動の中近東

 

正月三が日はおめでたいということで、

戦争、暴動、事件、事故、有名人の死去など、

人の不幸に関連するテーマは

ブログにアップするのを控えていました。

 

今年の国際情勢としては、

シリア内戦について和平交渉が始まり、

終息する方向になります。

 

一方、イランを中心として新たな紛争が勃発しそうです。

 

イランの暴徒がサウジアラビア大使館を襲撃しています。

 

サウジアラビア大使館の敷地は、イラン国内にあっても、

サウジアラビアの領土と同様に扱われ、

国際法上は、イランがサウジアラビアに対して武力行使を始めたことになります。

 

サウジアラビアとしては、このような不法な武力行使を

甘受するいわれはなく、

国家として何らかの行動を取ることは確実です。

 

すると、国際情勢という枠組みでは、

戦線がシリアからイラン-サウジアラビア界隈に

移動することを意味します。

 

中近東にはなかなか平和が訪れそうにありません。

 
 

群衆、サウジ大使館襲う=シーア派指導者処刑に反発-イラン

20160103 17:45 発信地:イラン

 

13 時事通信社】イランからの報道によると、首都テヘランで2日、サウジアラビア大使館に対し群衆が火炎瓶を投げ込んだり、館内に侵入したりする騒ぎがあった。大使館を襲った群衆は、サウジで2日、イスラム教シーア派指導者ニムル師らへの処刑が執行されたことに反発した。間もなく警察に排除されたが、約40人が身柄を拘束された。

 

 抗議デモは北東部マシャドでも発生。サウジ領事館が放火されたという。イラン外務省は、テヘランとマシャドのサウジ在外公館を保護し、公館前での抗議デモを禁止するよう警察に強く求めた。

 

 イランはシーア派が国教で、処刑への反発は大きい。最高指導者ハメネイ師は「神が許すことはない」と激しく非難した。

 

 イラン側の厳しい姿勢に対し、サウジ政府も「テロ支援国家のイラン」に非難される筋合いはないと反論。イラン・サウジ両国は、それぞれ相手国の大使らを呼び、抗議の応酬を繰り広げる事態となっている。(c)時事通信社