名大病院 がん見落とすミス 40代男性患者は死亡(2015/12/22 05:56)
名古屋市の名古屋大学病院で、40代の男性患者のCT画像のがんが4年近く見落とされていたことが分かりました。男性患者は死亡しています。
病院によりますと、男性は2007年に腎臓がんの手術を受けた後、再発や転移の検査のため、名古屋大学病院で半年に1回、CT画像を撮っていましたが、2012年に肺がんが見つかり、去年3月に亡くなりました。病院で過去の検査を見直したところ、2008年10月以降のCT画像にがんの影がありましたが、発見しにくい場所であったため、4年近く見落してしまっていたということです。病院は医療ミスを認め、今後、損害賠償などについて遺族と話し合いを進めていくとしています。
引用終了
これは良心的なケースであり、
名古屋大学病院は誠実に対応しています。
今年、人工知能関係の学会に出席したときに、
人工知能が肺のCT画像を様々なタイプの肺ガンに
分類するという研究結果が発表されていました。
このような医療分野は病理学になるのですが、
人工知能は病理学者に匹敵する診断能力を示しています。
以下、想像なのですが、
名古屋大学病院が人工知能の研究者に肺CT画像を提供して、
人工知能が肺CT画像を分類したところ、
人工知能が肺ガンと診断したので、
人間の病理学者が肺CT画像を再検査したことにより、
今回の医療ミスが発覚したのではないでしょうか。
腎臓ガンが肺に転移して肺ガンが発症した症例では、
余命が長くはありません。
医療ミスがなかった場合であっても
70才、80才というような寿命が期待できなかったことを考慮すると、
損害賠償の金額は多額にならないでしょうね。
それでご遺族が納得するかどうかということでしょう。