電子レンジ、携帯電話とマイクロ波
このブログはマイクロ波のトピックが多いのですが、
マイクロ波の典型例は周波数が1ギガヘルツから30ギガヘルツの電波になります。
700メガヘルツのように1ギガヘルツ(1000メガヘルツ)以下であっても、
マイクロ波といいますが、典型例がギガヘルツということです。
ギガヘルツはGHzと表記され、
メガヘルツはMHzと表記され、
1000メガヘルツが1ギガヘルツになります。
日常生活では、電子レンジにマイクロ波が使われています。
電子レンジに使われているマイクロ波の周波数は2.45GHz(2450MHz)であり、
1秒に24.5億回、電場や磁場が振動しています。
電子レンジが消費する電力を計算します。
電圧は100ボルトなので、
電子レンジに10アンペアの電流が流れているときには、
消費電力が1000ワットになります。
1000ワット=100ボルトx 10アンペア
1000ワットの電力全てがマイクロ波に変換するのでなく、
最近の電子レンジで変換効率は60%ぐらいです。
すると、電子レンジの出力は600ワットになりますが、
これがマイクロ波の出力でもあります。
電子レンジが1000ワットの出力のとき、
1500ワット前後の電力を消費しており、
15アンペアの電流が使われています。
携帯電話にもマイクロ波が使われていますが、
0.5ワット前後の出力になります。
電子レンジの1000分の1ぐらいですね。
電子レンジでも携帯電話でもマイクロ波が連続波になっていますが、
レーダーに使われるマイクロ波はパルス波になります。
マイクロ波の性質は連続波とパルス波で全く異なります。