人工知能学会は、11月12日(木)から11月14日(土)まで3日間、
開催されています。
ネット検索を容易にするセマンティックウェブとか、
世界トップクラスの人工知能、IBMのワトソンなどの講演を聞いてきました。
日本IBM事業部の担当者がワトソンという人工知能について
解説しつつ宣伝しているのですが、
それにしてもワトソンは優秀ですね。
2015年2月に日本IBMとソフトバンクがワトソンの開発と
日本市場の導入に関して提携しています。
今日、IBMが提供するデモを視聴したのですが、
このデモでは、ワトソンが搭載されたロボット、ペッパーが、
家電量販店の店頭で顧客と会話しています。
一人の男性がテレビ売り場にいると、
ペッパーが「今、どんなテレビを見ていますか?」と可愛い声で尋ねます。
すると、男性顧客が「液晶の古いテレビを使っている」と答えます。
そして、ペッパーが現在使っているのより
一回り大きいテレビを勧めるのです。
ペッパーはときどき「データベース検索中」と答えた後、
最先端の商品知識を顧客に披露します。
検索中になっているとき、ペッパーは、通信回線を経由して
ワトソンという人工知能が搭載されている中央コンピュータに
問い合わせをしており、
この検索結果を通常の日本語で話します。
将来、家電量販店で店頭の販売員がペッパーに
置き換わっていくことが想定されます。
また、現在、携帯電話の販売は人間が担当していますが、
携帯電話の機種が頻繁に変わるし、
料金プランや割引プランも頻繁に変わります。
企業としてはこれらの販売員の教育に時間をかける必要があり、
なかなか大変というのが実情です。
そこで、ワトソンと連動するペッパーを導入することにより、
販売員を削減することが可能となります。
現在、コールセンターでは人間が顧客に対応していますが、
次第にコンピュータが応答するようになるのでしょうね。
人工知能の登場で社会構造が変わります。