豪国防相、次世代潜水艦の国内建造を示唆 日本に逆風
2015年09月18日 19:03 発信地:シドニー/オーストラリア
【9月18日 AFP】オーストラリアのケビン・アンドリュース(Kevin Andrews)国防相は17日の議会で、同国の次世代潜水艦を国内で建造する可能性に言及し、トニー・アボット(TonyAbbott)前首相が支持していたとされる日本から完成品を調達する案を後退させた。
オーストラリアは、ディーゼルと電力で駆動する現行のコリンズ(Collins)級潜水艦を代替するため、同国としては過去最大規模の500億豪ドル(約4兆3000億円)相当の次世代潜水艦開発計画を進めており、フランスとドイツ、日本が受注をめぐり競っている。
今月14日の党内政変でマルコム・ターンブル(Malcolm Turnbull)現首相に敗れ、首相を辞任したアボット前首相は、日本で建造された潜水艦を調達するのが最も値ごろであるとして、日本からの調達に前向きだったと報じられていたが、アンドリュース国防相は、オーストラリア国内で潜水艦の大部分を建造することが望ましいと考えていることを示唆した。
中略
オーストラリアでは、国外から完成品の潜水艦を調達すれば国内の造船業が大打撃を受けるとして、次世代潜水艦の選定は大きな政治論争を引き起こしている。(c)AFP
今月、オーストラリアで首相が交代しました。
安倍首相の外交努力もあり、アボット前首相は日本から次世代潜水艦を購入するのに前向きでしたが、この方針が変更されそうですね。
日本の一部では武器輸出を推進していますが、オーストラリアの国内事情により頓挫することになるかもしれません。
日本の潜水艦は原子力で駆動するものでないのですが、かなりの静謐性を維持しており、潜水艦として優秀という触れ込みを読んだことはあります。
とはいっても人間が潜水艦を操縦する段階で、無人潜水艦に負けますけどね。
ドローンや無人潜水艦の根幹は制御技術であり、軍事技術として、高度な制御技術は核兵器のような爆弾の威力より重要です。
特定のターゲットを爆破する作戦を遂行する場合、ターゲットにピンポイントで命中するときには、爆弾の破壊力が小さくでもよいのです。
多少、外れてもターゲットを破壊するためには、爆弾の威力を大きく設定する必要があります。
グーグルは無人自動車を運用しており、高度な制御技術を示しています。
一方、トヨタ自動車は2015年9月に人工知能研究所の設立を発表しましたが、グーグルより遅れていますよね。
日本は無人潜水艦を実現するための制御技術があるか否か、良くわからないものがあります。