「電磁波アレルギー」に障害者手当の受給認める、仏裁判所
20150827 16:13 発信地:トゥールーズ/フランス
 
827 AFP】フランスの裁判所はこのほど、携帯電話など身近な電子機器から発せられる電磁波が原因で重度のアレルギーに悩まされていると訴えていた女性に、障害者手当の受給資格を認めた。
 
申し立てを行った元ラジオドキュメンタリー番組プロデューサーのマリーヌ・リシャール(Marine Richard)さん(39)は、電磁波過敏症(EHS)に苦しむ人々にとって「突破口」になったと判決を歓迎している。
 
 EHSはフランスを含む大半の国々で、医学的疾患として認められていない。しかし、患者だという人々は携帯電話や無線ルーター、テレビなどに近くで接することで、軽い不快感から生活に支障が出るほどの身体的障害までさまざまな症状が引き起こされると主張している。
 
科学的研究では、電磁波への暴露と、頭痛やうずき、疲労感、吐き気、動悸などの症状との関連を示す証拠は発見されていない。
 
リシャールさんは、仏南西部の山あいで世捨て人のような生活を送ることを選んだ。納屋を改装した自宅には電気製品はなく、飲料水も井戸水を利用しているという。
 
仏南部トゥールーズ(Toulouse)の裁判所は先月、リシャールさんが訴える症状が仕事の妨げとなったと判断し、毎月約800ユーロ(約11万円)の障害者手当を3年間受給する権利を認めたものの、EHSを疾病と認定はしなかった。(c)AFP
 
電磁波アレルギーは動物実験で検証できないので、
立証が難しいものがあります。
 
即ち、マウスやネコを電磁波に曝したとき、
マウスやネコは頭が痛いとか、疲労を感じるとか、
吐き気があると話すことができないのです。
 
かといって、人間に電磁波を曝して、頭痛を起こさせたり、
疲労を感じさせたり、吐き気を催すというのは到底、容認されません。
 
このような症状を再現するためには、
安全基準を満たさない電磁波を照射する必要があり、
どちらかというと危険な人体実験になってしまいます。
 
ところで、電磁波の影響は、日光と似ています。
 
日光に当たると、多かれ少なかれ日焼けします。
 
真夏の直射日光を長時間、浴びると、
肌がヒリヒリしたり、赤くなったり、
表皮がはげ落ちたりします。
 
ラジオ局、テレビ局から電波が照射されていますが、
360度、どの方向にも電波が飛んでいき、
微弱になるので、特に影響がありません。
 
しかしながら、電波の強度が大きくなると、
真夏の直射日光で日焼けしたのと同様な影響はあり、
これが電磁波過敏症です。
 
ちなみに、熱疲労という症状があり、
体温が0.5度とか1度、上昇することで、
何となく疲れて、ダルクなります。
 
頭痛が起きることもあります。
 
インフルエンザなどで高熱になると、
身体がだるくなりますが、
真夏の太陽で体温が上昇しても同様にだるくなります。
 
あるいは、真夏に運動などをして、
熱が体内にこもって、
体温が上昇しても、
体温上昇にともなって、熱疲労が起きます。
 
電磁波の加熱で体温が上昇しても、
同様に頭痛、疲労などの症状は起きます。