ナチスドイツは、アーリア人という民族が

他の民族より優越することを宣伝する一方、

ユダヤ人を非難しました。


このプロパガンダの結果、第二次世界大戦を始めるとともに、

ユダヤ人を強制収容所に収容して、600万人をガス室で毒殺しています。

 

最近の日本では、日本国民を肯定的に宣伝する一方、

中国人、韓国人を批判的に宣伝しています。

 

昨年、麻生副首相がナチスドイツを真似るのがよいと発言して

物議を醸しだしましたが、

密かにナチスドイツのプロパガンダを真似しているようです。

 

生物的同一性、即ち、人種という観点では、

中国、韓国、日本は共通性が高く、格別な差異はありません。

 

また、文化的同一性、即ち、民族という観点では、

キリスト教、アルファベットを基盤とするキリスト教文化圏や

イスラム教、アラビア文字を基盤とするイスラム教文化圏と異なって、

儒教、漢字を基盤とする儒教文化圏が

中国を中心として東アジア地域に拡がっており、

中国、韓国、日本の間で民族的差異はさほど大きくありません。

 

人種、民族という観点でなく、

国境により中国、韓国と日本を区別しているのが現状です。

 

戦時中、鬼畜米英キャンペーンがありましたが、

その現代版が進行しているのに過ぎません。

 

安倍政権は自衛隊を海外派兵するための法整備を推進していますが、

日本政府は国家として戦争を開始する準備を着実に進めています。


この路線を継続したときには、遅かれ早かれ

日本が戦争を開始する日が来ます。


首相は自衛隊の最高司令官であり、

戦時中に絶大な権力を手中に収めます。



<日本礼賛本>嫌韓・嫌中しのぐ勢い? ブームの理由を探る

毎日新聞225日(水)1737

「日本はこんなにスゴイ!」と褒めたたえる“日本礼賛本”

 

 書店で“嫌韓・嫌中本”をしのぐ勢いで売れているのが「日本はこんなにスゴイ!」と褒めたたえる“日本礼賛本”だ。謙遜が美徳、自己PRは下手だったはずのこの国で今なぜ、この手の本が売れるのか。理由が知りたくて、尋ねて回った。【小国綾子】

 

 ◇将来不安癒やす安定剤? 震災機に広がり

 

 書店でタイトルを拾ってみる。「ドイツ大使も納得した、日本が世界で愛される理由」「やっぱりすごいよ、日本人」「イギリスから見れば日本は桃源郷に一番近い国」「イギリス、日本、フランス、アメリカ、全部住んでみた私の結論。日本が一番暮らしやすい国でした。」「だから日本は世界から尊敬される」。どれもこの1年間に出版された。

 

 そういえば、テレビでも「所さんのニッポンの出番」「世界が驚いたニッポン!スゴ〜イデスネ!!視察団」など外国人に日本を褒めてもらう番組がいっぱいだ。

 

 ブームの「火付け役」の一つは、47万部売れた2010年12月出版の「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」(竹田恒泰著、PHP新書)。担当編集者、藤岡岳哉さんは「当時、正面切って自国を褒める本はほとんどなかった。自国を褒めていいというメッセージが読者に待ち望まれていた」と分析する。

 

 出版の3カ月後、東日本大震災が発生。整然と助け合う日本人の姿が世界から称賛を浴びた。「『日本は素晴らしい』と口に出す人が増え、部数は大きく伸びた」。シリーズ3冊で累計約81万部。3冊目「日本人はいつ日本が好きになったのか」の表紙のキャッチフレーズはこうだ。

 

 <「自分の国がいちばん」とやっと素直に僕らは言えた>