食事性コレステロール摂取量、政府指針案から上限値撤廃 米国
2015年02月20日 10:36 発信地:マイアミ/米国
【2月20日 AFP】米農務省(US Department of Agriculture、USDA)と米保健福祉省(U.S. Department of Health andHuman Services、HHS)は19日、コレステロールを多く含む食品の摂取制限に関する文言が、米国人の栄養に関する新たな政府ガイドラインの草案から削除されることを明らかにした。
現行のガイドライン「Dietaryguidelines for Americans(米国人のための食生活指針)」では、1日あたりのコレスレテロール推奨摂取量上限は300ミリグラムとされている。これは棒状のバター1本、または小さい卵2個、ステーキ300グラムに含まれる量にあたる。
これまでは、コレステロールの過剰摂取によってプラークが動脈に蓄積し、心臓発作や脳卒中リスクが高まると考えられていた。ただ、2015年版ガイドラインでは、食事から摂取のコレステロールと血清コレステロールの間に明確な関連を示す証拠がないとして、コレステロール摂取の上限値が撤廃される可能性が出てきた。
「health.gov/dietaryguidelines」で閲覧できる草案には「コレステロールは過剰消費が問題となる栄養素ではない」とある。栄養、医療、公衆衛生の米専門家ら14人がこの新たな草案をまとめた。
新たなガイドラインをめぐっては、45日間の意見聴取期間が設けられた後、3月24日にメリーランド(Maryland)州ベセスダ(Bethesda)で開催される公開会合で討議にかけられる予定。
一方、コレステロールとセットで語られることの多い飽和脂肪については、より厳しい摂取量の制限が求められた。
2010年の指針では、飽和脂肪からのカロリーを一日当たりの全カロリー摂取量の10%とするとしていたが、草案では同8%とされた。
ニューヨーク(New York)にあるマウントサイナイ医科大学ベス・イスラエル病院(Mount Sinai Beth Israel hospital)のレベッカ・ソロモン(Rebecca Solomon)氏(臨床栄養学)は、「長い間、(体内の)コレステロールレベルについては、食事性のコレステロールではなく、遺伝や飽和脂肪の過剰摂取が主要な原因であることは分かっていた」と述べ、このような形で認識されて嬉しいと続けた。(c)AFP/Kerry Sheridan
飽和脂肪酸の典型例は、肉類の脂肪になります。
要するに、豚肉や牛肉の脂身は飽和脂肪酸の塊なので
食べてはいけないのです。
魚は飽和脂肪酸より不飽和脂肪酸が多いので、
大丈夫ということになります。
植物油は、飽和脂肪酸が多い油もあれば、
不飽和脂肪酸が多い油もあります。
オリーブオイルは不飽和脂肪酸の割合が高いので、
健康によいのでしょうね。
ソーセージは脂肪の含有量が高いのですが、
飽和脂肪酸か不飽和脂肪酸かは明記されていません。
ソーセージの原料を考慮すると、
飽和脂肪酸の割合が高いことが想定されます。
肉類が好きな人は、飽和脂肪酸の摂取量が多くなりすぎ、
心筋梗塞になりやすい傾向にあります。
肉料理では、脂肪を控えるのが重要になります。
ちなみに、ファミレスの洋食は
脂肪の割合が高いという特徴があります。
飽和脂肪酸か不飽和脂肪酸かは明記されていませんが、
原材料のコストを考慮すると、
飽和脂肪酸の割合が高いでしょうね。