CNNBBCの双方が戦後70周年を記念して、アウシュビッツ強制収容所を生き延びた人のインタビューを特集している。インタビューされている人たちは既に90歳前後の高齢者になっている。
 
第二次世界大戦中のドイツでは、ユダヤ人、すなわち、ユダヤ教徒をアウシュビッツなどに設置した強制収容所に収容していた。特に、東ヨーロッパ諸国を占領した後、占領地に居住していたユダヤ人は強制収容所に送られた。この国家政策により約600万人のユダヤ人が毒ガスで殺害された。
 
CNNBBCは戦後70周年を記念した特集を放映しているのでしょうが、最近の風潮と重なるものがある。例えば、フランス、パリにて風刺画の編集部がイスラム教徒により襲撃され、10人以上が殺害されている。これに対して、フランス政府は、テロリストを暗殺して対処した。ベルギーでは、特殊部隊がイスラム教徒過激派グループのアジトを強襲して、テロを未然に防止している。
 
イスラム教徒にテロリストという嫌疑をかける風潮は、第二次世界大戦中にユダヤ教徒を差別して強制収容所に収容して大量虐殺した過去を彷彿とさせるものがある。
 
暗殺などの暴力を通じて政治的主張をすることは到底、容認することができない一方、宗教を理由として差別することも到底、容認することができない。