CEO死亡の航空事故、除雪車の飲酒運転が一因か
20141021 16:08 発信地:モスクワ/ロシア
 
1021 AFP】ロシアの首都モスクワ(Moscow)のブヌコボ(Vnukovo)国際空港でフランスの石油大手トタル(Total)のクリストフ・ドマルジェリ(Christophe de Margerie)最高経営責任者(CEO)らが死亡した航空機事故で、ロシア当局は21日、航空機が衝突した除雪車の運転手が事故当時、酒に酔っていたことが分かったと発表した。
 
事故調査当局は声明で「除雪車の運転手が酔った状態であったことが判明した」とした上で、今のところ考えられる事故原因として、この運転手の行為と「航空管制官らのミス」が重なったことを挙げた。(c)AFP
 
トタルは、100か国以上で事業を展開する石油会社であり、
ロシアの大手エネルギー企業との積極的な合弁事業を手掛けている。


ドマルジュリ氏は2007年にCEOに就任しており、
欧米の対ロ制裁発動後も、
ロシアでの石油、天然ガス開発を進める意向を表明している。


具体的には、ドマルジェリー氏は、10月20日に
モスクワ近郊で開かれた政府主催の海外投資会議に出席しているが、
その帰国中、10月20日に事故に遭った。

ウクライナ情勢に起因して、
ロシアに経済制裁を課すというフランス政府の方針がありますが、
トタルCEOはフランス政府の方針に逆らっていますよね。
 
ところで、イギリス陸軍に、
特殊空挺部隊(SAS: Special AirService)という
陸軍特殊部隊が設置されていますが、
イギリス陸軍特殊空挺部隊の元隊員が
事故死又は自然死に偽装して暗殺する実務があることを公表しています。
 
ウクライナ戦争に起因して欧米諸国がロシアに制裁を課しているので、
このような制裁措置に違反する裏切り者に
死の制裁を課したのでしょうかね。
 
以下、実戦スパイ技術ハンドブックという書籍から引用します。
 
暗殺
 
多くの場合、一般市民は暗殺が行われたことに気づかず、
犠牲者は事故死か自然死だと信じ込まされている。
事実、暗殺か自殺かを区別するのがむずかしい場合もある。
政府が自殺だと説明すれば、ほかの可能性を示す証拠は存在せず、
従って、それは自殺となる。(219ページから引用)
 
暗殺までの過程
 
暗殺までの過程はいたって単純である。
まず情報機関の幹部が、
ある特定の人物もしくは複数の人物の処分が
あきらかに妥当だと判断することから始まる。
こうして暗殺の決定が下されると、
プロジェクトはその任務にふさわしい組織にゆだねられる。
暗殺実行の責任者は、計画を立て、
人を組織し、指令を実行する。(221ページから引用)
 
暗殺者
 
情報機関の内部部隊はおもに、
家屋の爆破方法やガス漏れにみせかけるテクニックなど、
具体的な暗殺技術に関する有効な知識をもった
スペシャリストから構成される(222ページから引用)。
 
文献
 
日本語タイトル:実戦スパイ技術ハンドブック
原語タイトル:The Spycraft Manual
The Insider’s Manual to Espionage Technique
著者:バリー・ディヴィス(Barry Davies)
著者:リチャード・トムリンスン(Richard Tomlinson)
翻訳者 伊藤綺
出版社:原書房
2007年9月25日
 
著者バリー・ディビスは、
イギリス陸軍特殊空挺部隊(SAS)に18年、勤務した。
SASサバイバル・マニュアル』の著者でもある。
著者リチャード・トムリンスンは、イギリスMI6の元諜報部員。
 
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