エボラ熱患者、最悪140万人に 米機関が試算

ニューヨーク=小林哲20149241010

 

 米疾病対策センター(CDC)は23日、西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱について、適切な措置がとられなかった場合、来年1月中旬の感染者が55万~140万人に達する可能性があるとの試算を発表した。一方、患者の7割が隔離施設などで適切な治療を受ければ、流行は終息する、との見通しも示した。

 

 CDCは、リベリアとシエラレオネの両国について、今年8月下旬までの感染者数や増加傾向をもとに分析。感染者が140万人に達する最悪ケースは、世界保健機関(WHO)が公表している人数より、実際には2・5倍の感染者がいる場合を想定したもの。オバマ大統領が今月16日に発表した米兵約3千人を現地に派遣する支援策などは考慮されていない。

 

 WHOは当初、6~9カ月以内に感染者が2万人に達するとしていた予測を「11月上旬」に前倒ししている。CDCの今回の予測も従来の予測を上回るペースで増えていることを示したものだ。WHOが23日に発表した西アフリカの感染者数は、これまでに計5864人。(ニューヨーク=小林哲)

 

 エボラ出血熱の治療法が確立するとよいですね。