横須賀基地:海自隊員いじめ自殺 1等海曹が再三暴行

毎日新聞 20140901日 1320分(最終更新 0901日 1416分)

 

 海上自衛隊横須賀地方総監部(神奈川県横須賀市)は1日、横須賀基地に配備されている護衛艦所属の男性隊員が、昨年10月以降に男性1等海曹(42)から繰り返し暴行などのいじめを受け、今年に入って自殺したと発表した。海上自衛隊警務隊は1等海曹を暴行と器物損壊の容疑で書類送検する方針。

 

 同総監部によると、1等海曹は昨年10月下旬ごろ、男性隊員の頭部をペンライトで殴り、同11月下旬ごろには平手で頭を殴った。さらに同12月上旬ごろ、ハッチの縁に隊員の手を乗せ、ハッチを閉めて押さえるなどのいじめを繰り返したという。隊員はたびたび分隊長ら幹部に退艦を申し出ており、今年に入って艦内で自殺した。1等海曹はその後、隊員の携帯電話を海に捨てたという。

 

 男性隊員は入隊10年以上だが、同総監部は「遺族の了解が得られていない」などとして年齢や詳しい自殺の時期、護衛艦名などを明らかにしていない。

 

 自衛隊を巡っては、これまでもいじめが原因と見られる自殺やトラブルが相次いでいる。

 

 2004年10月には横須賀基地配備の護衛艦「たちかぜ」所属の男性1等海士(当時21歳)が、先輩によるいじめを苦に自殺。遺族は国などに損害賠償を求め提訴した。2審の東京高裁が今年4月に「海自が適切に対処していれば1士の状況を把握し、自殺を回避できた」などとして約7350万円の支払いを命じた判決が確定し、海自トップの河野克俊海上幕僚長が遺族に直接謝罪した。

 

 今年8月には防衛大学校(横須賀市)2年の男子学生が、上級生らに暴力を受けて抑うつ状態になり病欠に追い込まれたとして、傷害などの容疑で告訴。陸上自衛隊高等工科学校(同市)の元生徒も同月、同級生からいじめを受けて退学に追い込まれたとして、同級生と国に慰謝料など697万円の支払いを求める訴訟を起こしている。【田中義宏】

 
 

報道によると、暴行がきっかけとなって自殺しています。

 

しかし、激しい暴行により殺害した後、

殺害の実態を糊塗すべく、自殺と発表した可能性が付きまといます。

 

上官が部下に暴力を振るうのは、

戦前の帝国陸軍、帝国海軍の時代から

自衛隊に受け継がれている悪しき慣習であり、

防衛省が永年に渡って漫然と放任しているに過ぎません。

 

暴行罪では処分が甘すぎるものがあり、

殺人罪又は自殺教唆罪が適切でしょう。