小保方氏の博士論文巡る早大報告書、有志の教授ら問題視
2014年7月24日22時10分
理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダー(30)の博士論文をめぐり、早稲田大学大学院先進理工学研究科の有志の教授らが24日、「博士号の取り消し要件に該当しない」とした早大調査委員会の報告書について、問題点を指摘する所見を公表した。
所見は、有志代表として岩崎秀雄氏ら4教授が名を連ねた。
大学幹部に提出し、この問題を学内外で活発に議論するよう求めている。
所見では、
①博士論文の序章の20ページが米国立保健研究所のサイトの文章とほぼ同じ点について、大学では学生がリポートを提出するときに「盗用」しないよう繰り返し指導し、本来学位が授与されることはない
②提出された論文は草稿で、本来提出すべき論文が実在するとした小保方氏の説明を受け入れた根拠が薄弱
③論文を審査した学外の研究者の責任を明確にしていない――
などと6項目の問題点を挙げ、「強い違和感と困惑を覚えざるを得ない」としている。
コメント
小保方論文が社会科学や人文でしたら、
序章の盗用が博士号の取消というストレートな議論が成立します。
一方、理工系では、序章、20ページの盗用は問題ですが、
序章は博士論文の本質ではありません。
博士論文は実験をまとめたことが中心となっているので、
実験結果が捏造されたり、盗用されたか場合は、取消でしょうね。
要するに、実際に実験していないのに、
他人の文章を盗用して、実験結果を捏造していたときは、
博士号の取消でしょう。
もっとも、第一点のみを理由として、博士号の取消は不当というのに
留まります。
小保方論文にはそれ以外の問題点もあるので、
結論として博士号の取消は妥当ということになるでしょう。
小保方晴子
STAP細胞
理化学研究所