【6月17日 AFP】 1970年代に当時のリチャード・ニクソン(Richard Nixon)米大統領を辞任に追い込んだウォーターゲート(Watergate)事件で、スクープ記事を書いた記者と匿名の情報提供者が秘密裏に会った地下駐車場が取り壊されることになった。
ワシントン・ポスト紙(WashingtonPost)のボブ・ウッドワード(Bob Woodward)記者が情報提供者「ディープスロート(DeepThroat)」と密会した地下駐車場があるのは、米首都ワシントン(Washington D.C.)からポトマック川(Potomac River)を渡ったバージニア(Virginia)州アーリントン(Arlington)に1960年代にできたオフィス街の一角。歩道には、この場所の歴史的重要性を示す碑が建っている。
(中略)
「ディープスロート」とは・・・その正体は2005年になって初めて、事件当時の連邦捜査局(FBI)副長官マーク・フェルト(William Mark Felt)氏だったことが明らかになった。フェルト氏は08年に死去している。(c)AFP
ウォーターゲート事件(Watergate Scandal)とは、
1972年6月にワシントンの民主党本部で起きた
盗聴侵入事件に始まっています。
1974年8月にリチャード・ニクソン大統領が辞任することになりました。
ところで、米国FBIのフーバー長官は、1924年から1972年5月2日に死去するまで50年近く、FBI長官の地位を維持しています。
フーバー長官は人々の情報、特にFBIの記録とは別に非公式に政治家達の情報を収集してファイルに収録することでその影響力を蓄えていました。
アメリカ大統領を筆頭にした政権の閣僚のスキャンダルも
収録していたので、大統領さえも彼に手を出せなかった。
「フーヴァー・ファイル」には、有名人に対する恐喝や政治的迫害が記録されている。
さて、フーバー長官が死去した直後に、民主党本部盗聴事件が起きたということは、フーバー長官の在任中、このような盗聴はFBIが諜報活動として実行していたということなのでしょうね。