世界新聞・ニュース発行者協会(WAN―IFRA)の世界新聞大会が9日、イタリア・トリノで開幕し、反テロ法違反として懲役刑に処せられているエチオピア人記者エスキンダー・ネガ氏に、言論の自由に貢献した言論人が対象の「自由のための金のペン賞」が贈られた。

 

 ネガ氏はエチオピア政府を批判する記事を公表した後の2011年9月に逮捕され、12年1月に懲役18年の判決を受けた。同協会のトーマス・ブルンネゴード会長は「厳しくかつ行き過ぎた反テロ法によるリスクにもかかわらず、声を上げたネガ氏の勇気をたたえる」と評価した。

 

 同協会によると、世界で211人のジャーナリストが投獄されている。同協会は授賞に際し「ジャーナリストの投獄は反テロ法の悪用」などとエチオピア政府を非難する声明を出した。

 

 大会は11日まで。世界の新聞社の幹部ら約千人が参加し、デジタル時代の報道のあり方や、新聞社が今後取るべき戦略などを議論する。西村陽一・朝日新聞社取締役(デジタル・国際担当)も参加している。(トリノ=林亜季)

 

国家が暴走するとき、警察又は軍隊が権限を濫用します。

 

警察権力が暴走したとき、

犯罪を実行していないのにもかかわらず、

警察が逮捕して、検察が起訴して、裁判所が有罪判決を下します。

 

あるいは逮捕後、起訴することなく、

警官が拷問して殺害することもあります。

 

軍隊が暴走したとき、軍隊が自国の国民を殺害します。

 

例えば、1976年から1983年のアルゼンチン軍事政権では、

労働組合員、政治活動家、学生、ジャーナリストなどが

逮捕、監禁、拷問され、約3万人が死亡しています。

 

裁判所の令状なしに逮捕しているので、

軍隊が誘拐して、拷問して、殺害したということです。

 

メキシコでは、フェリペ・カルデロン大統領が、

2006年12月に麻薬戦争を宣言して、

警察及び軍隊が月1000人のペースで麻薬組織を殺害しています。

 

このプロセスで、麻薬密売組織に限られず、

新聞記者、野党政治家も暗殺しています。