【2月28日 AFP】英紙ガーディアン(Guardian)は27日、英政府通信本部(Government CommunicationsHeadquarters、GCHQ)と米国家安全保障局(NationalSecurity Agency、NSA)が、米IT大手ヤフー(Yahoo)の180万人以上のユーザーが利用したウェブカメラの映像を傍受し保存していたと報じた。
この情報は、NSAの情報収集活動を暴露して米当局に訴追された中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデン(Edward Snowden)容疑者から提供されたもの。「オプティック・ナーブ(Optic Nerve、視神経の意)」という暗号名の活動により、ウェブカメラを使ったチャットの静止画がどのように収集されていたかが明らかにされていた。その対象者は、犯罪の容疑者だけに限定されていなかったという。
同紙によると、GCHQは2008年のある6か月間に、世界各地の180万人以上のヤフーユーザーのウェブカメラの映像を収集していた。ヤフーが選ばれたのは、GCHQが情報収集の標的としていた人物らがそのウェブカメラシステムを利用していたことが判明したからとされる。これについてヤフーの広報担当は電子メールでAFPに送った声明で、「報道された活動は認識していなかったもので、容認するつもりもない」と怒りをあらわにした。
暴露されたこのGCHQ資料は、2008~10年の「オプティック・ナーブ」プログラムについて言及されたものだが、ガーディアンはそれ以降の情報から同プログラムが2012年にも継続運用されていたことが示唆されているとしている。
GCHQのアナリストは、収集されたメタデータを場所やチャットの継続時間で検索することができ、情報収集の標的となる人物に類似したユーザー名を持っている利用者については実際の映像を見ることができたとされる。
同紙はさらに、収集されたデータは、NSAとの間で日常的に行っている情報共有の一環としてNSA側のアナリストも閲覧でき、中には性的な映像も非常に多く含まれていたと伝えている。ある文書には、「驚くべき数の人々が、自分の体の性的な部位を相手に見せるためにウェブカメラでの会話を使っているとみられる」と記されていた。
GCHQは同紙に宛てた声明で、GCHQのあらゆる業務は「確実に認可され、必要かつ適切な活動となるよう、厳しい法的・政策的な枠組みにのっとって実行されている」としている。(c)AFP
インターネット上のプライバシーは、この程度でしょうね。
インターネットの原型は、米国防総省の研究部門DARPAが
開発したARPANETです。
ARPANETは米国陸軍の専用回線だったのが、
米国大学のキャンパス内の端末にも接続されて、
大学職員、学生も利用できるようになりました。
そのうちに世界中で通信回線が接続して、
世界規模のネットワークになっています。
すると、ネット上のトラフィックが、
米軍などが管理している通信回線を通ると、
NSA、米軍は簡単に傍受できます。
日本の状況については・・・、詳細は控えます。