タイ政府がバンコクと周辺地区に「非常事態宣言発令」を発表。22日から適用。

 

 【バンコク時事】タイ政府は21日、首都バンコクと周辺県に非常事態宣言を発令すると発表した。発令期間は22日から60日間。反タクシン元首相派の反政府デモ隊による「バンコク封鎖」が続く中、デモ隊を狙った爆弾事件が相次いで発生するなど暴力事件がエスカレートする兆しを見せている状況を受け、非常事態宣言に踏み切った。

 反政府デモを主導するステープ元副首相は21日夜の反政府集会で「暴力を起こしているのは、インラック(首相)とタクシンのネットワークの者たちだ」と政府の対応を批判。「われわれは平和的アプローチを使う」と述べ、非常事態宣言発令後も抗議行動を継続する考えを示した。

 バンコクに非常事態宣言が出されるのは、2010年にタクシン派による反政府デモが激化したのを理由に当時のアピシット民主党政権が発令して以来。

 非常事態宣言下では、市民の権利や自由が制約され、集会が禁止されたり、特定の道路・建物の使用が禁止されたりするなど、治安当局に大きな権限が与えられる。 

 
 
 

近日中に大規模デモが終了します。

 

自発的にデモを止めれば問題が少ないのですが、

治安部隊がデモを粉砕するおそれがあります。