【1月3日 AFP】米国家安全保障局(National Security Agency、NSA)が、どのような暗号でもほぼ解読が可能な「量子コンピューター」の開発に取り組んでいると、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が2日報じた。NSAの元契約職員エドワード・スノーデン(Edward Snowden)氏が暴露した文書に基づく情報という。
量子物理学の原理を利用して演算を行う量子コンピューターは、処理速度と情報セキュリティーの面で飛躍的な向上をもたらすと期待される次世代コンピューター。IBMなど世界のIT企業が研究開発に取り組んでいる。
ポスト紙によると、スノーデン氏が暴露した文書には、NSAが量子コンピューターを使って世界各地の銀行や企業、医療機関、政府機関などで情報保護に使われている暗号を解読しようとしていることが示唆されていたという。
この文書によればNSAは、電磁エネルギーを遮断する「ファラデーケージ( Faraday cage)」と呼ばれる大きな部屋の中で量子コンピューターの開発を進めているという。
一方で同紙は、NSAが科学界に知られることなく量子コンピューターの実現に近づくことはないだろうとの米マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology、MIT)の専門家の見解も伝えている。(c)AFP
量子コンピューターは、現在のスーパーコンピュータより計算が早いので、
現在のスーパーコンピュータが量子コンピュータに置き換わっていくのでしょうね。
量子コンピューターの基本アーキテクチャーは、
スーパーコンピュータと異なります。
実は、日本は量子コンピュータの開発に出遅れています。
新しい機械、装置を製造するときに、
コンピュータでシミュレーションすることもあるのですが、
コンピュータの性能で開発できる機械、装置の限界が決まりますね。