【北京=五十嵐文】中国国防省の楊宇軍報道官は10月31日の記者会見で、中国海軍が軍事演習を実施している西太平洋の海域に、日本の海上自衛隊の護衛艦や偵察機が進入して演習を妨害したと主張し、日本側に「厳重抗議」したことを明らかにした。
 
 
 北京の日本大使館によると、大使館の防衛駐在官が31日午前、国防省の求めに応じて同省を訪れ中国側の主張を聞いた。関係者によると、日本側は海自の行動について「必要な警戒監視活動で、国際慣例にも合致する」などと反論した。
 
 楊報道官によると、中国海軍は10月24日から11月1日まで西太平洋の公海で実弾射撃演習を実施しているが、自衛隊の護衛艦が25日から28日まで演習海域にとどまり、偵察機が何度も演習区域に飛来したと主張した。今回の演習は中国海軍の北海、東海、南海の3艦隊すべてが参加して西太平洋で行う初の合同演習で、沖縄県の尖閣諸島を巡り対立する日本などをけん制する狙いがあるとみられる。
 
20131110712  読売新聞)


通常の法律は、国民、会社などが守るルールを定めます。


一方、憲法は、国家機関が守るルールを定めます。


憲法9条は、防衛省、自衛隊が守るルールです。


日本の領土、領海、領空で武力攻撃を受けた場合には、
急迫不正の侵害に対して反撃するという自衛権が
認められると解されます。

今回、海上自衛隊の護衛艦などは、
日本の領海内で行動しているのでなく、
西太平洋の公海で行動しています。

海上自衛隊の護衛艦は名称こそ護衛ですが、
実質的には駆逐艦であり、
武力攻撃するために武装されています。

海上自衛隊の行動は、日本の自衛権の範囲を
逸脱しているのではないでしょうか。