地上デジタル放送に「デジタル」という用語があるのは、音声信号、映像信号がデジタル化されていることを意味しています。通信技術の専門書では、信号のデジタル化は量子化と命名されています。
地上デジタル放送では、デジタル化された音声信号、映像信号が連続波になっている搬送波に乗せられています。
ところで、通信技術としては、搬送波が連続波というアナログを使う代わりに、搬送波としてパルス波というデジタルを使うことも可能です。
搬送波の段階でパルスになっていると、個々のパルスが0、1を伝えることができ、デジタル化との相性がよくなります。
搬送波がデジタル化されている通信技術について調べてみると専門書がないんでよね。
搬送波がデジタル化されているマイクロ波通信は、主に軍事通信技術で使われているので、書籍の段階で取り上げないのでしょうね。
ちなみに、送信機がパルス波を照射する場合、パルス波が発生するとき、瞬間的に大きな電圧が送信回路に発生して、負荷が大きくなります。
搬送波が正弦波の連続波の場合と比べて、パルス波では、送信機の部品の値段が高価になりますね。