1つ前の記事では、マイクロ波を人間の頭部に照射して、
音声を送信する方式を説明した。

ブランカン米国特許の方式では、音声信号がピークのとき、
パルス波形のマイクロ波を人間の頭部に照射する。

これに対して、音声信号の電位がピークから小さくなって、ゼロになったとき、
パルス波形のマイクロ波を人間の頭部に照射してもよい。

ブランカン米国特許では、音声信号の波形がピーク28、29のときに、
マイクロ波バーストを人間の頭部に発射している。

米国陸軍ウォルター・リード研究所、ジョセフ・シャープ博士が考案した
別個の方式では、下記の図にて、
音声信号の波形がプラスからゼロになったとき、即ち、28a、29aのときに、
マイクロ波パルスを人間の頭部に発射する。




イメージ 1

別個の図面で表記すると、下記のようになる。

イメージ 2


下記の図面の方式は、下記の文献に記載されています。

Microwaves and Behavior by Don Justesen, 
American Psychologist, March 1975, pp. 391-401.

wired という雑誌の2008年5月13日号には、
『米陸軍「脳内で音声を発生させる技術」ウェブページの謎』という
Sharon Weinbergerの記事があります。


この記事には図面が掲載されていたのですが、
現在、その図面が削除されており、
図面の内部に記載されていたテキストが残されている。

音声信号の波形と、パルスが照射するタイミングが記載されている上記の図面は、
wiredの記事から削除された図面の一部です。


音声信号の波形をパルス変調で送信するためには、
音声信号のピークのときに、パルスを発射しても(ブランカン米国特許)、
音声信号のピークより4分の1波長、遅れた電圧0のときに、
パルスを発射してもよいということになります(ジョセフ・シャープ博士の方式)。