参議院内閣委員会の質疑の続きです。

桐千葉には、陸上自衛隊習志野部隊情報科が関与していたのではないでしょうか。

引用開始



○翫正敏君 調査は終了したということは納得できないわけで、

先ほどあなたはおっしゃったけれども、この「桐千葉」というもの、

この論文集といいますか感想文集かわかりませんけれども、

こういうのをつくった記憶があるという人が受けた人や教官の中にいたということを

おっしゃったでしょう。おっしゃったのなら、

この内容について真偽のほどを明らかにしなければならないのじゃないですか。

真偽のほどを明らかにしてください。

○政府委員(諸冨増夫君) 先生御指摘の文章は、あくまでも防衛庁としてと

いいますか調査学校として指導してつくらせたとか、

そういう性格のものではないというような調査結果でございます。

あくまでも私的に学校卒業生がそれぞれ任意につくった文章でございますので、

それを調査して事実関係をどうのこうのというところまでは、

私どもとしては現在必要はないんじゃないかと考えておるところでございます。

ましてやその内容について一々真偽のほどをコメントするという立場に、

私は現在そういう立場には防衛庁としてないというふうに考えておるところであります。

○翫正敏君 じゃ、ここに書いてある内容というのは、要するに、

これは先ほど言いましたように心理戦防護課程の実習の内容の中でこういう

内容のことをやったと書いているわけですね。この「桐十葉」というものの中には

こういうふうに書いてあるわけです。であれば、こういうことを何のためにしたのか、

何の目的でしたのか、新聞にこういうにせの投書をしたり、

にせの名刺をつくって寄附を集めたりして、

何のためにしたのかということはそれは古い話だからもういいと

いうわけにはいかないんじゃないんですか。

 まず、そういうことをしたのかしないのか事実をもう一遍調べなければいけないと

思いますが、どうですか。防衛庁長官の方へ行きますよ、

話がもう一遍調査してくださいよ。


○政府委員(諸冨増夫君) 今御指摘の中で、一部でございますが、

いろいろ新聞に投稿したという記事が出ておりましたが、

あれについては私ども調査した結果ではそういうことをやった

記憶の学生が当時おったということで、内容は先ほど先生御説明

ありましたように一部野犬の撲滅とかあるいは雪祭りへの協力とか、

そういうことについて投稿したと。

 これは、私ども事実をあくまでも確定した上の結論ではございませんが、

事実といいますか真偽の過程をきちっと特定したわけではございませんが、

今推測しますと、心理戦防護課程というものを卒業するに当たって、

いわゆる対心理、いろんな妨害があったときに動揺しないように、

隊員に幹部としていろいろ説得するといいますか

そういう説得力あるいは文章表現力、そういうものを最終的に

総合実習という形で投稿作戦といいますかそういう形で行ったということで、

それは一部の学生、今おる職員でございますが、認めておるところでございます。

○翫正敏君 カバーネームなる名前をそれぞれの受講生がつくって、

そして名刺をそれぞれの人がつくっているというのはここにちゃんと資料に

載っていますね。この資料を全部私拡大鏡かけて読みましたら

何て書いてあるか全部わかりましたが、そういうのが目的なんですか。

○政府委員(諸冨増夫君) 今、先生お手元に何かお持ちの資料でございますが、

実は私ども防衛庁としてそういう名称のものがあるという報道は

承知しておりますが、現在確認したところ実物は発見できなかったというのが

事実でございます。

○翫正敏君 だから、発見できなかったでおしまいじゃなくて、もしこれが事実なら、

現職自衛隊員がにせの名刺をつくって、そして個々に東京都内を回ってお金を

集めて歩いたということになれば問題でしょう。防衛庁長官、

問題だと思いませんか、事実だとしたら。事実だとしたらですよ、

事実だと断定していません、私。事実だとしたら問題だと思いませんか。

○政府委員(諸冨増夫君) 事実を特定できなかったわけでございますので、

事実だとしたらという仮定の問題でお答えするのは私どもの立場上差し控えたいと

思うわけでございます。

○翫正敏君 だから調べてくださいと言っているわけです。

○政府委員(諸冨増夫君) いや、調べました結果、

私が申し上げたようなことでございますので、何分非常に古いことでございまして

その内容について特定できない、まあ一部の報道は私ども承知しておりますが、

ということでございます。

○翫正敏君 じゃ、そういうことをおっしゃるので、次回機会を見まして、

ここに書いてあります、ここに参加をされました人の氏名、

それからこのカバーネーム、どういうカバーネームを使ったか、

そういうこともすべて特定をして次回の機会にもっとさらにちゃんと

ただしたいと思うんです。

 きょうは、新聞とかの名前も挙げませんでしたし、

参加者の名前も挙げませんでした。すべてそういう、

いわゆるだれがどうしたということの名前を全部、カバーネームがどうで、

それが実名はどうでということも対照して調べましたけれども、

それも全然挙げておりません。そういうことをしませんでしたのは

私なりの配慮なんですけれども、調べるつもりはもうない、こういうふうに

局長がおっしゃるのなら、次またいろいろとこっちの方も考えたいと思います。