米国に本拠を置く学術情報サービス会社、トムソン・ロイターは19日、10月に発表されるノーベル賞の自然科学系3賞と経済学賞の新たな有力候補21人を発表した。日本人では、医学生理学賞に竹市雅俊・京都大名誉教授、化学賞候補に藤嶋昭・東京理科大学長、春田正毅・首都大学東京名誉教授の3氏を挙げた。
同社が有力候補とする日本人研究者でノーベル賞を受賞していない候補者は、2010年に選ばれた山中伸弥・京都大教授ら14人になった。02年から昨年までに発表した有力候補計162人のうち、26人がノーベル賞を受賞している。
竹市さんは細胞同士をくっつけるたんぱく質カドヘリンの発見、藤嶋さんは酸化チタンによる光触媒反応の発見、春田さんは金の触媒作用の発見で、それぞれ候補に選ばれた。
コメント
藤嶋教授は元東京大学教授であり、酸化チタンなどの光触媒が専門である。
最近、酸化チタン粒子を添加した塗料が普及している。
塗料中の酸化チタンが光触媒となり、塗装表面の汚れなどを酸化して、
汚れが付着しずらくする。