JRTは日中摩擦の最前線、尖閣諸島(中国名:釣魚島)の周辺海域を訪れるため8月31日に東京を出発した。東京都の調査団への同行取材で、全日程は4日間。東シナ海に位置する尖閣諸島は重要な航路や漁場に近く、周辺海域には石油や天然ガスが埋蔵されている上、日中双方が支配を確立しようとおり戦略的に重要な意味を持つ。
東京都は尖閣諸島の購入を検討しており、調査団は現地周辺で資産価値の調査を行う予定。石原慎太郎知事は日本の地権者から尖閣諸島を買い取る意向を表明している。日本政府は現在、日本の地権者から尖閣諸島を賃借している。今回の調査の目的は尖閣諸島の地形や開発可能な地域を把握することにある。
(石原都知事は先に行われたウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、無線の中継基地を建設したいと述べた。漁船が信号を受信できない状態がたびたび起きているからだという。このため、JRTは衛星電話1台を含む電話4台を用意している。)
現地までの道のりも容易ではない。調査団一行は東京から飛行機で那覇入りし、さらに別の飛行機に乗り換えて石垣島に入った。尖閣諸島まではそこから船で7時間かかる。
そうして現地にたどりついても、一行は尖閣諸島に上陸できない。現在、日本政府が尖閣諸島を賃借しているため、上陸には政府の許可が必要だが、今回、東京都には上陸が許可されなかった。


コメント
石原都知事が尖閣諸島を購入する計画を発表してから、
領土問題が政治課題に浮上した。
世の中には、経済価値が乏しい無人島より重要なことはある。