下記の記事では、人工眼のしくみは、24個の小型電極により、
視神経に電気信号を伝えています。
このように外科手術をしてまで、視覚を取り戻すぐらいなら、
米軍が開発した軍事技術を民間に解放して、
補聴器ならぬ、補視器が製造するのが所望されます。
補視器では、視覚神経系に直接、電波を使って、
視覚神経を伝達する電気信号を入力します。
視覚神経系は、網膜に連結している視神経、
間脳の一部の視床を経由して、視覚中枢などから構成されます。
軍事技術の開発の経緯は下記の通りです。
ワシントンDCの近くに立地する米国陸軍ウォルター・リード研究所が、
ネコの視覚神経系を伝達する電気信号を微小電極で観測したのは、
1950年代である。
David H. Hubelは、ウォルター・リード研究所でこの研究に携わり、
ハーバード大学医学部に移籍した後も、脳の視覚処理の研究を続け、
1981年にノーベル医学賞を受賞している。
脳内で、視覚電気信号がどのように処理されるかが解明されたので、
脳内で所望の映像が発生するように、
電波を発射する放送機器が既に開発されている。
要するに、幻視を発生する装置である。
軍事技術は、ノーベル賞クラスの研究を応用して、
最先端の装備を開発するのである。
電波方式の幻聴発生装置は、既に機密解除されているので、
このブログでテレパシー装置として詳細に解説しているのに対して、
電波方式の幻視発生装置は、まだ機密解除されていないので、
詳細は分からない。
ところで、幻視発生装置は、電波方式が主流だったが、
最近、超音波方式が開発された。
米国のソニー電子のトーマス・ドーソンが発明者であり、
米国特許6729337号、
米国特許6536440号
が取得されている。
2件の米国特許の発明の名称は共通しており、何れも、
「人の脳中枢に感覚データを発生させる方法及びシステム」
である。
2件の米国特許では、超音波を使って、脳に映像を発生させるシステムを例示している。
特許権の権利範囲を定める特許クレームでは、超音波を使って、視覚情報に限られず、聴覚、触覚などの五感情報を全て直接、脳に入力することができるとされている。
米軍は最先端の脳科学を応用して、装備を開発するのである。
軍事技術と最先端科学
例えば、1940年頃、物理学の最先端は、
ウランなどの原子が分裂して、他の原子に変換するという核分裂であった。
核分裂という基礎研究を応用したのが、広島、長崎の原子爆弾である。
例えば、1970年頃に、米国陸軍はコンピュータ通信システムが開発しており、
これは、1990年代に爆発的に普及したインターネットである。
米軍の研究所の開発力は、世界トップクラスである。
人工眼の埋め込み手術に成功、オーストラリア
2012年08月31日 12:11
【8月31日 AFP】豪政府が出資する科学コンソーシアム「バイオニック・ビジョン・オーストラリア(Bionic Vision Australia、BVA)」は30日、生体工学(バイオニクス)で作られた人工眼を患者に埋め込む手術に成功したと発表した。
遺伝性の網膜色素変性症(RP)が進行して失明したダイアン・アシュワース(Dianne Ashworth)さんの網膜に人工眼の「初期試作品」を埋め込んだという。埋め込まれた「前バイオニック眼」と呼ばれる小さな装置には、視神経細胞を刺激するための電気信号を出す電極が24個付いている。
アシュワースさんは声明の中で、埋め込み手術から完全に回復した後の7月に研究者たちが研究室で装置のスイッチを入れたとき、信じられない体験をしたと語った。「最初は何が起きるか予想できませんでした。けれど突然、小さな光が見えたんです――感動しました」「刺激が与えられるたびに、私の目の前にさまざまな形が現れました」
埋め込み手術を行ったペニー・アレン(Penny Allen)医師は、「世界初」の試みだったと話している。この人工眼は研究室の機器に接続された状態でしか機能しないが、BVAのデービッド・ペニントン(David Penington)会長はこの人工眼を使って視覚イメージが脳と眼によってどのように構築されているのか調べていくと話している。
研究チームは現在、建物や車などといった大きな物体を知覚できるほど広い視野の98個の電極を持つ装置や、人の顔や大きな文字を見分けられる程度のより高い視力を実現する1024個の電極を持つ装置の開発に取り組んでいる。BVAは、1024個の電極を持つ装置は網膜色素変性症や加齢黄斑変性症の患者に適したものになるだろうと話している。
ペニントン氏は、アシュワースさんからこれまでに得られた結果は「われわれの最善の期待を満たすもので、開発を進めれば実際に役に立つレベルの視力を達成できるという自信になった」と語り、「完成形の装置の埋め込み」に着手した時が次の大きなステップになるだろうと述べた。(c)AFP
遺伝性の網膜色素変性症(RP)が進行して失明したダイアン・アシュワース(Dianne Ashworth)さんの網膜に人工眼の「初期試作品」を埋め込んだという。埋め込まれた「前バイオニック眼」と呼ばれる小さな装置には、視神経細胞を刺激するための電気信号を出す電極が24個付いている。
アシュワースさんは声明の中で、埋め込み手術から完全に回復した後の7月に研究者たちが研究室で装置のスイッチを入れたとき、信じられない体験をしたと語った。「最初は何が起きるか予想できませんでした。けれど突然、小さな光が見えたんです――感動しました」「刺激が与えられるたびに、私の目の前にさまざまな形が現れました」
埋め込み手術を行ったペニー・アレン(Penny Allen)医師は、「世界初」の試みだったと話している。この人工眼は研究室の機器に接続された状態でしか機能しないが、BVAのデービッド・ペニントン(David Penington)会長はこの人工眼を使って視覚イメージが脳と眼によってどのように構築されているのか調べていくと話している。
研究チームは現在、建物や車などといった大きな物体を知覚できるほど広い視野の98個の電極を持つ装置や、人の顔や大きな文字を見分けられる程度のより高い視力を実現する1024個の電極を持つ装置の開発に取り組んでいる。BVAは、1024個の電極を持つ装置は網膜色素変性症や加齢黄斑変性症の患者に適したものになるだろうと話している。
ペニントン氏は、アシュワースさんからこれまでに得られた結果は「われわれの最善の期待を満たすもので、開発を進めれば実際に役に立つレベルの視力を達成できるという自信になった」と語り、「完成形の装置の埋め込み」に着手した時が次の大きなステップになるだろうと述べた。(c)AFP