日本では、21世紀になっても、様々な差別が残っており、女性差別はその一部に過ぎない。
 
佐々木監督の「辛抱つよい」発言は、差別意識の顕れであり、欧米社会では、強い非難の対象となる。
 
差別された人たちが、差別待遇に対して、抗議することなく、差別待遇を受け入れることが、差別する側にとって、最も望ましいものである。
 
日本社会で、なでしこジャパンの一選手が、佐々木監督に対して、差別待遇を抗議したとき、レギュラーから外されるという制裁を受けることが想定される。
 
 
筆者は、日本国内で生まれており、日本国内で人種差別、国籍差別、男女差別を受けているわけではないのだが、なぜか留学していた米国に帰りたくなるときがある。
 
やはり欧米の教育を受けているので、日本社会、日本文化では当然とされている事柄について、違和感を覚える。
 
 
日本はとかく住みずらい。
 
 
 
 

なでしこジャパン、帰りはビジネスクラスに「格上げ」へ

2012年08月07日 19:32 
【8月7日 AFP】五輪に出場中のサッカー日本代表がロンドンへ向かう際の飛行機で、男子代表がビジネスクラスで移動したのに対し、女子代表はエコノミークラスと待遇に差があった問題で、帰りの便では女子代表もビジネスクラスに「格上げ」されることになりそうだ。

 サッカー日本女子代表、通称なでしこジャパンは、6日にロンドン(
London)のウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行われた準決勝でフランスに勝利して決勝進出を決め、銀メダル以上の獲得を確定させた。

 男女の代表はロンドンへ同じ飛行機で向かったが、男子がビジネスクラスであったのに対し、女子は一般の搭乗客に混じってエコノミークラスで移動したことで、各方面から性差別だと非難する声があがっていた。

 この件について、準決勝後の会見で質問された女子代表の佐々木則夫(
Norio Sasaki)監督(54)は「来るときはプレミアム(エコノミー)です。ビジネスと同様で来たので全然問題ありません」「プレーを見てもらえれば分かるように辛抱強いです。エコノミーでもOKというがの今の力になってます」などと語った。

 女子代表の澤穂希(
Homare Sawa)選手によると、昨年ドイツで行われたサッカー女子ワールドカップで優勝した際には、帰りの便がビジネスクラスになった。

 日本オリンピック委員会(
Japanese Olympic CommitteeJOC)では、柔道代表など身体が大きい選手を除き、日本代表の移動手段をエコノミークラスと定めている。

 ただし、サッカー男子代表は日本サッカー協会(
Japan Football AssociationJFA)の後押しを受け、1996年のアトランタ五輪以来、ビジネスクラスへ格上げされている。報道によると、男子代表はプロ選手であることが考慮されているためだという。

 今回ロンドン五輪に際してJFAは、女子代表のメダル獲得への期待の高さから、行きの便のクラスを通常のエコノミークラスから「プレミアム」エコノミークラスに格上げしていた。(c)AFP/Shigemi Sato